【世界卓球】36歳・松平賢二が12年ぶり世界卓球で勝利「気持ちもいっぱい」前回13年は初の「3きょうだい」で出場…男子シングルス
2025年5月19日(月)11時7分 スポーツ報知
12年ぶりの世界卓球で、男子シングルス1回戦を勝利した松平賢二は両手で「12」を作って喜びを語った(カメラ・宮下 京香)
◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第2日(18日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)
【ドーハ(カタール)18日=宮下京香】男子シングルス1回戦で、12年ぶり4度目出場の松平賢二(協和キリン)がブルサ(アルジェリア)を4—0のストレートで退け、初戦を突破した。第4ゲーム(G)、マッチポイントから強烈なフォアハンドで決めると右拳を突き上げた。13年パリ大会以来の舞台。試合後の取材エリアにもガッツポーズをつくって姿を見せた36歳は「プレッシャーはかなりありました。久しぶりにこの舞台で1勝することができて、気持ちもいっぱいです」と喜びを爆発させた。
前回出場した13年のパリ大会は弟の健太さん、妹の志穂さんと史上初の「3きょうだい」で代表入りした。12年ぶりの大舞台に向けて「弟と妹もメッセージをくれて。きょうは2人とも『ライブで見ているよ』と言ってくれていた」と背中を押されていた。
日本勢の最後の登場となった。混合ダブルスの吉村真晴、大藤沙月組、男子シングルスの戸上隼輔、男子ダブルスの張本智和、松島輝空組がいずれも快勝で、試合開始時間は30分以上、予定より前倒しになった。「みんな圧勝で…もう少し心の準備をさせてほしかったなというのが本音だけど」と苦笑いしつつ、しっかり準備をして大一番を迎えていた。
熟練の技を見せた。第1Gから多彩なサーブで相手を崩し、要所で狙い澄ましたカウンターも決まった。第4Gは相手に粘られ、接戦となったが、9—10からバックハンドをクロスに決めて追いつき、最後はフォアハンドをストレートに打ち抜いた。6歳のまな娘が客席で「パパ、頑張れ」と手作りのうちわを持って大声援を送る前での勝利。「楽しんでくれているんだなと思った。いや〜良かったです」と父は照れ笑いを浮かべた。
これで日本勢は5種目、全16試合で初戦を突破した。松平の男子シングルス2回戦は、19日の午後4時40分(日本時間同10時40分)からオーストリアのD・ハベゾンと対戦する。