【世界卓球】36歳・松平賢二「ふがいない」2回戦敗退で涙止まらず 6歳まな娘が現地観戦…男子シングルス

2025年5月20日(火)11時28分 スポーツ報知

男子シングルス2回戦で敗退し、試合後の取材で涙があふれた松平賢二

◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第3日(19日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

【ドーハ(カタール)19日=宮下京香】男子シングルス2回戦で、12年ぶり出場の36歳・松平賢二(協和キリン)が38歳のダニエル・ハベゾン(オーストリア)に0—4(5—11、5—11、7—11、9—11)で敗れ、自己ベストとなる3回戦には届かなかった。「正直、ふがいないの一言です。相手は自分よりも経験がある選手ですし、完敗です」と言葉を振り絞った。

 18日夜の1回戦は会心のプレーで突破。だが、2回戦は「昨日と今日でこんなに違うのか。いい状態で準備できていたが、コートに立ってみて自分のイメージと違った。頭の中ですぐに切り替えができなかった」。相手に先に2ゲームを連取された。得意の投げ上げサーブからの展開で挽回の糸口を探ったが、「ダイレクトなミスはしてくれなかった」。1ゲームも取れず、4度目の世界選手権は終わった。

 6歳になった長女が現地で観戦した。この遠征に合わせてパスポートをつくり、10時間以上のフライトを経て、開幕前にドーハ入り。「パパがんばれ」のうちわを手に、初戦から声援が会場に響き渡った。試合後の取材で、松平は家族への思いを聞かれると、こらえていた涙があふれた。「こんなに遠いところまで来てくれて、もう少しいい試合を見せられたら良かったけど、最後は良くない姿だけを見せてしまった。格好いいところを見せたかった」と悔やんだ。

 12年ぶりの世界卓球を終えて、改めて感じることもあった。日本時間の深夜帯の試合にも関わらず、日本にいる多くの人からメッセージがあったといい「本当にいろんな人に支えてもらって卓球が出来ていると感じた。また応援してもらえるように頑張りたいと思った」と感謝を込めた。36歳の挑戦は続く。「全日本選手権で優勝したい。世界卓球もこんな終わり方で終われないし、また1つ目標ができた」と次の舞台を見据え、前を向いた。

スポーツ報知

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