パレス鎌田大地 154年の世界最古のカップ戦Vに貢献「関われたのは凄く誇らしい」「一生語り継がれる」
2025年5月19日(月)1時30分 スポーツニッポン
◇FA杯決勝戦 クリスタルパレス1ー0マンチェスターC(2025年5月17日 ロンドン・ウェンブリー)
イングランド協会(FA)杯決勝が17日にロンドンのウェンブリー競技場で行われ、日本代表MF鎌田大地(28)がフル出場したクリスタルパレスがマンチェスター・シティーを1—0で下し、1861年のクラブ設立以来、初めて主要タイトルを獲得した。鎌田は先制点に絡んだほか、守備でも貢献。世界最古のカップ戦で日本選手で初めて決勝に出場し、栄冠に輝いた。
8万4163人で埋まった聖地ウェンブリーで鎌田が優勝杯を掲げた。仲間に促されて控えめだったが、154年の歴史を誇る世界最古のカップ戦で日本選手として初めて決勝に出場。攻守に躍動し「一番最初というのは多くの人の記憶に残ると思う。関われたのは凄く誇らしい」と喜んだ。
前半16分のロングパスをFWマテタが後方の鎌田に落とすと体勢を崩しながらもリターンパスで先制の起点になった。後半11分には相手のシュートを鋭いカバリングで阻止。地元メディア「フットボール・ロンドン」で8点の高評価を受け「シュートブロックはゴールと同じくらいの価値」と称えられた。
昨季までリーグ4連覇の強豪にボール保持率は22%、シュート数7—23と圧倒されながら「奇跡のよう」と表現した初V。「クラブにとって最初の大きなタイトル。一生語り継がれるだろう」と感慨深げ。シーズン終盤に先発に定着し、歓喜を味わい「最後の最後ではい上がってこられるのは自分が他の人と違う部分。終わり良ければ全て良し」と話す。クラブの歴史に鎌田の名をしっかり刻んだ。