早く日本代表で見たい!Jリーグで躍動する若手有望株10選【2025】

2025年5月20日(火)14時0分 FOOTBALL TRIBE

俵積田晃太(左)大関友翔(中)鈴木章斗(右)写真:Getty Images

2025年3月に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選の結果を受け、8大会連続8回目のW杯出場を決めた日本代表。6月には最終予選の残り2試合が、そして7月にはEAFF E-1サッカー選手権がそれぞれ控えており、招集メンバーがどうなるのか注目されている。


特にE-1選手権では過去の大会を見ても国内組が多く招集されることから、Jリーグファンから見ても関心度の高い大会と言えよう。ここでは、今後のA代表の活動において招集が期待される国内組のうち、23歳以下の若手選手を10名紹介していく。




稲村隼翔 写真:Getty Images

稲村隼翔(アルビレックス新潟)


昨季の終盤戦で残留争いにも巻き込まれたアルビレックス新潟。新指揮官を迎えた今季も序盤から苦戦が続いており、16試合を消化した時点で勝ち点13の19位と降格圏に沈んでいる。そんな新潟にあって存在感を示す大卒ルーキーがDF稲村隼翔だ。


特別指定で所属していた昨季もリーグ戦やYBCルヴァンカップで出場機会を得て活躍していたが、正式に加入した今季は開幕戦からスタメン出場。ここまで11試合に出場して苦しむチームを支えている。特筆すべきは後方からのゲームメイク。縦に差し込む鋭く正確なパスで攻撃のスイッチを入れ、最後方から組み立てることが可能だ。まだデビューして間もない選手ではあるが、堂々としたプレーぶりから早くも代表入りが期待できる選手と言えよう。




宇野禅斗(町田ゼルビア所属時)写真:Getty Images

宇野禅斗(清水エスパルス)


昨2024シーズン途中に恩師の黒田剛監督が率いる町田ゼルビアから清水エスパルスへと期限付きで移籍したMF宇野禅斗。今季は完全移籍へと移行し、ここまで16試合と主力として多くの出場機会を得ている。特に今季の新戦力であるMFマテウス・ブエノの存在が、宇野の成長を促す要因となっている印象。


阿吽の呼吸で攻守のバランスを取り、後方からの組み立てや前線での強烈なミドルシュートなど宇野の特徴が表に出やすい環境が整えられている。過去A代表の招集はないが、その成長速度とJリーグで見せる存在感の大きさからすぐにでも試してほしい選手の1人なのは間違いない。




大関友翔 写真:Getty Images

大関友翔(川崎フロンターレ)


昨年はJ3の福島ユナイテッドへ期限付き移籍して8ゴール6アシストと結果を残し、今季は所属元である川崎フロンターレへと戻っているMF大関友翔。川崎ではチームの中心でありキャプテンでもあるMF脇坂泰斗やボランチでもMF山本悠樹といった選手がいることで必ずしも定位置を確保できてはいないが、ここまで9試合出場と一定の出場機会は得られている。


今月4日まで行われていたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、準決勝でチームの2点目をマークするなど躍動。決勝進出に大きく貢献しアジアの舞台で十分にやれることを示したと言える。まずは定位置でスタメンの座を勝ち取ることが求められるだろうが、その成長速度からすぐにでも代表のピッチで見てみたい選手の1人だ。




北野颯太 写真:Getty Images

北野颯太(セレッソ大阪)


今季の活躍から早くも海外移籍が噂されるセレッソ大阪のMF北野颯太。昨季までは途中出場が多くなかなか出場時間が伸びずにいたが、先発の機会が増えた今季は目に見えてゴールに関わる回数も増えてきている。


そんな北野の今季のハイライトで思い出されるのは、開幕戦となったガンバ大阪との“大阪ダービー”。開始早々の先制点と後半開始直後の追加点でチームに勢いをつけていた。Jリーグを離れてしまう可能性も取りざたされているが、その分早く代表での活躍が見られるのかもしれない。


鈴木章斗 写真:Getty Images

鈴木章斗(湘南ベルマーレ)


京都サンガのFW原大智やサンフレッチェ広島のFWジャーメイン良など、最前線はA代表への選出を期待される国内組も複数いるが、若手でもっとも招集を期待されているのは湘南ベルマーレのFW鈴木章斗ではないだろうか。


昨季は34試合に出場し自身初の二桁ゴールをマーク。ブレイクを果たして臨む今季もここまで17試合すべてに出場し、3ゴール1アシストと順調に数字を伸ばしている。自身での得点力はもちろん、周囲を活かす働きも極めて得意。とりわけ2列目に得点力のある選手がそろうA代表ではその能力が活きそうなだけに、今後どのタイミングで招集があるのか楽しみだ。




鈴木淳之介 写真:Getty Images

鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)


昨年一気に出場機会を増やしたDF鈴木淳之介もA代表で見てみたい選手の1人だ。2023シーズンはリーグ戦わずか5試合の出場で昨年も前半戦はほぼ出場機会を得られていなかったが、後半戦に入りセンターバックとして出場機会が増加。最終的に23試合と飛躍的に出場時間を伸ばし急成長を遂げた。


後方からのボール供給や積極的な持ち出しでリズムを作り出すのが大きな魅力。クラブでも3バックの一角を務めていることから、現在のA代表との親和性も高そうだ。昨年のブレイクから今季も変わらず主軸を務めていることから、今後招集があるのか注目の選手であることは間違いない。




高木践 写真:Getty Images

高木践(清水エスパルス)


今季より昨季までDF原輝綺(名古屋グランパス)の背負った背番号「70」をつけ、原と同じくサイドバックあるいはセンターバックとして清水を支えるDF高木践。途中数試合の欠場こそあったものの、紛れもなく主力の1人として3年ぶりのJ1を戦う清水で存在感を見せている。


頼もしいのは複数ポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性のみではない。素早く危険を察知して相手の攻撃を遮断するカバーリング能力に身体を投げ出してのシュートブロックと、状況判断と献身性に優れた特徴を遺憾なく発揮して活躍している。現在A代表で招集されている選手と比較して、高さでは劣るものの能力は十分に海外組と争うに値すると言えようことから初招集が待たれる。




田中聡(湘南ベルマーレ所属時) 写真:Getty Images

田中聡(サンフレッチェ広島)


今冬サンフレッチェ広島へと移籍したMF田中聡もA代表デビューが待たれる選手の1人と言えよう。昨年はパリ五輪への出場こそ叶わなかったもののクラブでは圧巻の活躍。高い危機察知能力を活かしてボールを刈り取り、さらに攻撃面でも強烈なミドルシュートなどで多くの見せ場を作っていた。


新天地で迎えた今季もその特徴は変わらず、より広範囲に顔を出すなど運動量については一層進化した印象だ。2022シーズンには海外移籍も経験しており、まだ22歳という年齢から二度目の海外挑戦も十分に見込める逸材。果たして国内組と呼ばれているうちにA代表への招集はあるのか、成長を続ける田中からも目が離せない。




俵積田晃太 写真:Getty Images

俵積田晃太(FC東京)


現在A代表のポジション争いにおいて、最も激戦区となっているサイドの攻撃的な立ち位置についてはFC東京で活躍するMF俵積田晃太を推したい。今季は開幕から多くの出場時間を確保。その甲斐もあってかゴールを予感させる働きも目に見えて増えてきた。特徴は何といってもその突破力。敵陣深くまで抉るドリブルでチャンスを多く作り出すことが可能だ。


もちろん、今後も比較対象となっていくのはMF三笘薫(ブライトン)やMF中村敬斗(スタッド・ランス)といった海外で活躍する選手たち。代表での序列上位に食い込むのは容易ではない。とはいえ、国内においてはすでに実力を認められている選手であることは間違いない。そう遠くない未来、必ずやA代表のユニフォームに袖を通すことが許されるはずだ。




半田陸 写真:Getty Images

半田陸(ガンバ大阪)


サイドバックでは全世代で見ても次にデビューの可能性があるのはDF半田陸だろう。過去にA代表への招集を受けており、所属するガンバ大阪でも不動の右サイドバックを務めている。2023年にG大阪へ移籍して以降は怪我に泣かされるシーズンもあったが、評価は変わらず高く安定感のあるプレーや機を見た攻撃参加で存在感を発揮し続けている。


現在A代表はアジア最終予選に入って以降3バックを採用するゲームが多くなっており、結果これまでサイドバックを務めてきた選手たちの出番が減少。新たにDF望月ヘンリー海輝(町田ゼルビア)の招集などもあったが出番はなく、半田にとっても逆風の状況とも言える。とはいえ、すでに招集歴があることやクラブでも安定して出場機会を得られていることからデビューもそう遠くないのではないだろうか。

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