37歳の元世界王者・小国以載、村田昴と激闘も6回KO負け「おっさん、頑張ったなと思います。ウルトラマンよりは持ちました」
2025年5月20日(火)22時46分 スポーツ報知
2度目の防衛に成功した村田昴(左)の健闘をたたえた小国以載(カメラ・堺 恒志)
◆プロボクシングWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・村田昴(6回TKO)同級8位・小国以載●(20日、東京・後楽園ホール)
WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級タイトルマッチで、挑戦者の元IBF世界同級王者・小国以載(ゆきのり、37)=角海老宝石=は、王者・村田昴(28)=帝拳=に6回1分42秒でTKO負けを喫した。
「序盤で勝負をかけた」という小国は、1、2回と上下に右を散らして攻勢を仕掛けた。苦手と公言するサウスポー対策も「バッチリだった」と手応えはあった。しかし、3回以降は徐々に村田の連打に押し込まれた。「スタミナ、モロ切れでした。脳が揺れたというより、疲れてやばい感じだった」という6回に、レフェリーに止められて試合終了。試合後は、さっぱりとしたような表情で冗舌に語った。
「いかんせん、遅かったですね、俺のパンチ。気持ちはメイウェザーぐらい速かったんですけどね。1、2ラウンドは出来るかな、と思ったけど。でも、ウルトラマンよりは持ちましたね。こてんぱんにやられました」
戦績を10勝10KOとした村田については「どないなっとんねん。めっちゃスタミナあるやん。向こうもハーハー言ってたが、俺はもっとハーハーで過呼吸状態でした。あんなに手数もあって、動けて、強いっすね」と実力を評価した。
19日に37歳となった。「おっさん、頑張ったなと思います。自分の中では出し切れた感じはあるが、めちゃむくちゃ悔しいですね。まあ、今回で(苦手だった)サウスポーの予行練習が終わったかな。ウソウソウソ」とジョークを交えながら、進退については一度休んでから考えることを示唆した。
小国の戦績は、22勝(9KO)4敗3分け。
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