【世界卓球】伊藤美誠 外気温44度との戦い 氷のうとジャージーで体調管理…女子シングルス初メダルへ3回戦進出
2025年5月20日(火)21時31分 スポーツ報知
女子シングルス2回戦で勝利した伊藤美誠(カメラ・宮下 京香)
◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第4日(20日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナほか)
【ドーハ(カタール)20日=宮下京香】女子シングルス2回戦で、2021年東京五輪混合ダブルス金メダリスト・伊藤美誠(スターツ)がR・アギアール(キューバ)を4—0(11—8、11—2、11—3、11—9)で一蹴し、3回戦に駒を進めた。「2試合ともやったことがない選手だったので、動画を見てしっかり準備した。今日の選手はタイミングに特徴があった。サーブを出すテンポが早かったり。そこは自分の中で冷静に処理しようと思っていました」と納得の表情だ。試合後はアギアールから「憧れ」の伊藤に2ショットのリクエスト。「うれしかったですね」と笑みを浮かべた。
この日の外気温は44度を超えた。経験豊富な伊藤も「サウジアラビアとかも暑いけど、さすがにこんなに暑いところはないかな」と驚いていた。その上で氷嚢(のう)を準備したり、室内では羽織るジャージーを持ち歩いたり、細かい体調管理で好調を維持している。「準備をしっかりしている。会場でもそうだし、(宿泊する)ホテルでもそう。準備を心がけているからこそ、卓球の場ではストレスフリーに出来ています」と明るい表情でうなずいた。
シングルスで初のメダルが大目標だ。3回戦は、世界ランク78位のナタリア・バヨル(ポーランド)と激突する。「(相手は)勝ち上がってきているので、絶好調だと思いますし、しっかり動画を見て準備したい。とにかく思い切って楽しみたい」と意気込んだ。