【世界卓球】伊藤美誠「相当やりづらかった」ポーランド選手の粘りを振り切る シングルス初メダルへ4回戦進出
2025年5月22日(木)6時23分 スポーツ報知
伊藤美誠
◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第5日(21日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)
【ドーハ(カタール)21日=宮下京香】女子シングルス3回戦で、世界ランク9位の伊藤美誠(スターツ)が同78位のナタリア・バジョール(ポーランド)をゲームカウント4—2(11—7、11—9、11—9、9—11、2—11、11—9)で下し、4回戦に進出した。
「相手選手はもともと感覚があるのは分かっていたけど、思った以上にいろんなことをしてきた印象。3—0まで行ったけど、2、3ゲーム(G)目も接戦で、相当やりづらかったです。4G目を取れなかったことが接戦になってしまった要因だと思います」と相手の追い上げを振り切り、安堵(ど)の表情を浮かべた。
1回戦から2戦連続でストレート勝ちで迎えた3回戦。先にリズムよく3Gを連取したが、第4Gは「相手選手も捨て身になって打ってきた印象もあった」と相手はラリーでミスが減り、伊藤に食らいついてきて、9—11で落とした。第5Gも流れを取り戻せず、連取された。それでもサーブを変えたり、ラリーでも緩急をつけたり、伊藤らしい多彩な攻撃で相手の勢いを封じた。「最後は冷静にやれたと思う」と振り返った。
6度目の世界選手権個人戦。女子シングルスで自身初のメダル獲得が大目標だ。4回戦は、世界ランク11位で、日本のTリーグでもプレー経験がある鄭怡静(台湾)との対戦。伊藤は「すごい久しぶりの対戦で楽しみですね。ガンガンタイプの選手。思い切ってやりたいと思います」と言葉に力を込めた。