広島ドラ1佐々木 20日、待望の1軍初昇格「これからがスタート」 2軍戦打率.565と大暴れ
2025年5月20日(火)5時45分 スポーツニッポン
広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)が、20日のヤクルト戦(マツダ)で待望の1軍初昇格を果たす。新井貴浩監督(48)が明言した。左太腿裏の肉離れが完治し、実戦復帰後のウエスタン・リーグ8試合で打率・565と打ちまくるスラッガー。19日はマツダスタジアムを訪れ「これからがスタート。1軍で活躍するために、一から頑張りたい」と言葉に力を込めた。
打線に厚みを加えるであろうルーキーが、20日からのヤクルト3連戦で1軍初昇格を果たす。ドラフト1位の佐々木。19日はマツダスタジアムを訪れ、意気込みを口にした。
「これからがスタート。2軍の結果は忘れて、1軍での活躍を目標にやってきたので、また一からやっていきたいと思います」
3月5日のDeNAとのオープン戦(横浜)で走塁中に左太腿裏を痛めて戦線離脱。7日に広島市内の病院で「左太腿裏の肉離れ」と診断され、地道にリハビリを続けてきた。実戦復帰は今月4日のウエスタン・リーグ阪神戦。以降の打棒がすさまじい。
「ケガした時は重心を下げていたけど、今はフラットに構え、打つ瞬間に100%の力を出せるフォームに。ずっと良い感覚でできていたので、そこは凄く自信になりました」
出場8試合で23打数13安打。7試合連続安打、4試合連続で複数安打を放ち、打率・565をマークする。4打点を挙げ、10日に本拠地であった同リーグ中日戦では、1点を追う6回に仲地のスライダーを捉え、左翼へ1号逆転2ランを放った。モチベーションはあった。
「みんなの結果は気にしていたし、凄く打っていたんで悔しい思いはありました。同期の活躍がモチベーションになっていたので、ここから巻き返していければいいな…と」
青学大で同僚だったロッテ・西川はプロの壁に悩みながら、18日の日本ハム戦で延長12回に代打で涙のサヨナラ打。さらに楽天・宗山、西武・渡部聖ら、開幕から1軍で活躍する新人には常に刺激を受けてきた。満を持して同じ舞台へ。22歳は言葉に力を込める。
「結果を残さなければいけない立場。いい場面で回ってきたら打ってランナーを還せるように、またホームランを打てるような打撃をしたいと思います」
2軍選手の動静をつぶさに把握し、佐々木の初昇格を決めた新井監督は「数字だけじゃなく、内容も凄くいいので楽しみ。思い切りやってくれれば、それで十分」と語った。10番を背負う期待の右打ちスラッガー。1軍での躍動が楽しみだ。(江尾 卓也)
◇佐々木 泰(ささき・たい)2002年(平14)12月24日生まれ、岐阜県大垣市出身の22歳。県岐阜商では1年春から4番を務め、3年夏の甲子園交流試合に「3番・三塁」で出場し大会1号本塁打。青学大では1年春からリーグ戦に出場し、3年夏に日米大学野球で侍ジャパン選出。主将の4年春は全日本大学選手権でMVP。24年のドラフト1位で広島入団。1メートル78、84キロ。右投げ右打ち。