【ボートレースコラム】元高校球児の尼崎ルーキー近藤来希がいよいよデビュー
2025年5月20日(火)4時30分 スポーツニッポン
新緑の季節となり、ボートレーサーの新人が次々と初陣を迎えている。
兵庫支部の136期・近藤来希(こんどう・らいき、23)は、青春時代に高校球児として白球を追った。「島根県の公立高校で、一応ベスト8まで行きました。ピッチャーです。得意な球はスラーブ」。その後は「スポーツトレーナーだけでは厳しいので、鍼灸(しんきゅう)師の国家資格とダブルライセンスで将来働こう」と関西の医療系大学で学んでいたが「大学の先輩にボートレースが好きな人がいまして。初めて見に行ったレースがグランプリ。場内の歓声、モンキーターン、モーター音が魅力で。格好いいなあと魅了されて。未経験から応募できると」。3回目の試験で、ボートレーサー養成所に合格した。
厳しい訓練は「同期と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、しんどいながらも1人じゃ頑張れなかった。訓練生同士だから未熟な話題が多いですけど」と盟友の刺激を受け、助け合いながら巣立ちの日を迎えた。
レーサーとしての目標は「3年以内にA級レーサー。握った旋回をしていくので、そういったところを見ていただきたいです。丸野一樹選手の捲り差し」とあこがれの選手を挙げた。
島根県出身の現役レーサーは5人目。「西島義則さんは凄い選手」と大先輩に畏敬の念。将来はボートレース甲子園の常連になれるかも。趣味は「野球観戦です。オリックスファンです。今までだったら山本由伸選手で、太田椋選手が好きです」とパ・リーグ首位打者の話題に目を輝かせた。
1メートル57、52キロの体形は「体重が増えなくて、野球をやっていた時は苦労しました」。ボートレーサーとしては適正体重だ。ちゃらんぽらん冨好さんに「この子はいける!」と太鼓判を押された若鮎は、24日からの尼崎でデビューする。(是石 真紀)