朝紅龍が幕内初勝ち越し!「よう残ったっすよ...」絶体絶命の体勢から執念の白星 場所前の出稽古で進化

2025年5月21日(水)20時32分 スポーツニッポン

 ◇大相撲夏場所11日目(2025年5月21日 東京・両国国技館)

 西前頭17枚目の朝紅龍(26=高砂部屋)が狼雅(26=二子山部屋)を破って8勝目を挙げ、幕内3場所目で初めての勝ち越しを決めた。

 自身より30キロ以上大きな相手に右四つで胸が合う苦しい展開。土俵際に詰まったが、なんとかしのいで頭をつけると左からの強烈な小手投げで転がした。「あれは負けパターンですよね。よう残ったっすよ。絶対負けると思った。うれしいけど本当たまたまです」。絶体絶命の体勢から執念で白星をつかみ取り「意地で無理矢理勝った」と幕内初勝ち越しをかみしめた。

 新入幕だった昨年九州場所は6勝9敗。十両転落から1場所で返り咲いた先場所も再び6勝止まり。6勝4敗から終盤の5連敗で悔しい結果となっていた。十両時代から序盤好調で終盤に失速するパターンが多く、今場所も4勝1敗とした5日目の取組後に「ここからいつもアレなので…」と話していた。しかし今場所は好調を持続させて11日目に早くも勝ち越し。「ちょっとの差だと思っていた。出稽古で強い人とやって不安をなくしてきた」と進化の要因を明かした。場所前には、日体大相撲部同期の幕内・欧勝馬(28)に誘われて鳴戸部屋へ出向いたり、小結・若隆景(30)らがいる荒汐部屋へも出稽古。充実の稽古でつけた自信が結果につながった。

 日体大の2年後輩にあたる大関・大の里(24=二所ノ関部屋)が11戦全勝で優勝争いの首位を独走。幕下時代には大の里のデビュー戦も含め2度勝っているが「強いっすよ…次元が違うんで」と現在の実力差を素直に認めている様子。「自分は焦らずちょっとずつ上がってきたので。いつかたどり着けたらと思います」と幕内上位での再戦を夢見た。

スポーツニッポン

「朝紅龍」をもっと詳しく

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ