新潟 チーム最年長39歳の千葉が流れを変える “今季ホーム初白星”で上昇、常勝へ

2025年5月21日(水)6時41分 スポーツニッポン

 J1新潟は21日にホームで行われるルヴァン杯3回戦で東京Vと対戦する。チーム最年長のDF千葉和彦(39)は前節のリーグ戦で岡山に完敗した悪い流れを断ち切るため、言葉だけでなくプレーでもチームを引っ張る覚悟だ。降格圏の19位に低迷している重苦しい雰囲気も振り払うため、“今季ホーム初勝利”を挙げることで流れを変える。

 プロ22年目、Jリーグ通算434試合出場を誇る千葉だからこそ、その言葉には重みがある。18日に行われた前節の岡山戦での完敗から中2日で迎える東京V戦。最終調整を終えた百戦錬磨のベテランは、冷静に語った。

 「勝てていないので、なかなかポジティブなエネルギーは生まれづらいかもしれない。でも、一つ勝つことで、それはいくらでも変えられると思っている。まず一つ取って、勝ち続ける、負けないことで、そのエネルギーは大きくなっていく」

 岡山戦は、リーグ戦では約1カ月半ぶりにベンチ入り。いつ出番が来てもいいように体を動かしつつ、戦況を見守った。1—2のスコア以上に内容で相手に大差をつけられた試合を含め、チームで気になっているのはビルドアップを含めた攻撃だ。「スピードアップするところは、もっとみんなが意識を統一しないといけない」。ボールを握って縦パスを狙うにせよ、相手の背後を狙うにせよ、攻撃の起点となるパスを最終ラインから出し続けてきたベテランには、そのタイミングが「しっくりきていない」と映っている。

 チームとして息を合わせる感覚は「試合でしかつかめない」と強調し、先発出場が見込まれる東京V戦では先頭に立って体現する。これまでも「気づいたことは言うようにしているが、プレーで見せたい」という姿勢を貫いてきた。「千葉さんを見てラインコントロールの重要性を感じた」と、DF稲村が最終ラインの細かな上げ下げを参考にしたように、そのプレーには言葉以上の説得力がある。

 勝てば今季公式戦のホーム初勝利で、6月のプレーオフラウンドに進む。2勝7分け7敗で19位に低迷するリーグ戦の悪い流れも変わりそうだ。「選手の気概が出て、勝ちにつながれば(次のリーグ戦である25日の)湘南戦への弾みになる」。単なる1勝ではない。大きな意義のある1勝を、一丸で奪いにいく。

 ○…左目の故障が治って前節の岡山戦で約2カ月ぶりにリーグ戦出場を果たしたFW太田が、東京V戦での勝利へ向けて強い意気込みを語った。岡山戦後にはサポーターから叱咤(しった)激励の言葉を受け「本当にもっと覚悟を決めてやらないといけない」と決意。気持ちを前面に出して戦う意向で「結果につなげてなんぼ。もっといいボールを上げて(相手にとって)危険なプレーをしないといけない」と見据えた。

スポーツニッポン

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