日本ハム 郡司で堅首 サヨナラ男がチーム今季2度目も!“特殊能力”発揮し連敗止めた
2025年5月22日(木)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム2—1ソフトバンク(2025年5月21日 エスコンF)
まさに土壇場に強い。KONAMIの野球ゲーム「パワフルプロ野球」であれば、サヨナラの局面で能力値が上昇する特殊能力「サヨナラ男」が付いても良いだろう。日本ハム・郡司が今季チームも自身も2度目のサヨナラ打だ。崖っ縁で、またも“特殊能力”を発揮した。
「ゲームで“サヨナラ男”が付きそうですね。大した能力じゃないんですけどね」
1—1のまま迎えた9回裏。先頭の万波が四球で出塁し、1死を挟んで清宮幸が右前打でつないだ。1死一、三塁では前打者のレイエスは申告敬遠。郡司は「このやろう」と火が付いたが、すぐに我に返った。「まあ冷静に考えたら“郡司、今日3打数無安打”か。郡司勝負だな」と落ち着いて打席へ向かった。
カウント1—2からの6球目。大山の151キロ高め直球を右前へはじき返した。「ピンチだったら絶対に捕手は意思を持ってサインを出す。まあ、一緒になって考えるというか、僕だったら打者の僕をどう抑えるか考えますね」。捕手としての鋭い勘に、新庄監督も「さすが捕手だな」と絶賛した。
これで、チームは連敗を2でストップ。郡司は言う。「打ったらヒーローだし、打てなかったら戦犯みたいな場面で回ってきた方が良い。今日も2ストライクからですし」。追い込まれれば追い込まれるほど勝負師としての血が騒ぐ。土壇場に強い男の活躍で、首位を守った。(清藤 駿太)
≪エスコンで3本目≫日本ハムのサヨナラ勝ちは4月11日の西武戦以来今季2度目で、前回も郡司がサヨナラ打(本塁打)。郡司のサヨナラ打は昨年8月1日オリックス戦(本塁打)も含め通算3本目になるが、エスコンで3本はマルティネス(日)の4本に次ぐ2位だ。また、今季は打率・221ながら得点圏で・389、満塁で・667と好機で結果を残している。