楽天・宗山塁 プロ初サヨナラ打でびしょ濡れ笑顔「水を持ってみんなが...。これはしょうがないなと」
2025年5月22日(木)22時49分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 楽天2—1西武(2025年5月22日 楽天モバイル)
楽天のドラフト1位ルーキー・宗山塁内野手(22)がプロ初のサヨナラ打となる中犠飛を放ち、チームの連敗を3で止めた。
9回先頭の渡辺佳が左前打で出塁し、代走の小郷が二盗。浅村の右飛で1死三塁の好機をつくった。宗山は「そこまでの状況をつくってくださったその前の3人で、勝負は大部分決まっていた感じだったが、落ち着いて打席に入ろう、と。良い結果になって良かった」と胸を張った。
西武のウィンゲンターにファウル、空振りと2球で追い込まれたものの、3球目の140キロのスライダーを中堅にはじき返した。「パワーピッチャーなので、アバウトに、ある程度ストライクゾーンから散らばっていくような感じをイメージしていた。ゾーンだったり、バットの当たるところに残ってくるようなイメージはしていた」と明かした。
先輩の手荒いウオーターシャワーにも「もうヘルメットも結構びしゃびしゃ。水を持ってみんなが走ってくるのを見て、これはしょうがないなと思った。うれしかったです」と白い歯をこぼした。
7回2死二塁の場面では、浅村に申告敬遠を出され自身は空振り三振。「そんなに引きずらずにというか、この打席はこの打席でいい内容にしようという思いでいけた」と悔しさを晴らす一打を振り返った。
21日に発表された「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日・京セラドーム大阪、24日・横浜スタジアム)のファン投票第1回中間発表では遊撃手部門で堂々の1位。背番号1は「自分が選んでもらえたら素晴らしい経験になる。楽しむという感じが強いと思うが、意見交換の良い場かな、と。目の前の試合を頑張るだけなので、その結果あそこに行けたらなという思いはある」と改めて喜びを語った。
ルーキーのサヨナラ打は、今季はオリックス・麦谷、ロッテ・西川に続いて3人目となった。