日本ハム・郡司「4番の顔です」 決勝弾&捕手として完封導く活躍 “早稲田キラー”の本領も発揮
2025年5月24日(土)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム1−0楽天(2025年5月23日 楽天モバイル)
日本ハムの郡司裕也捕手(27)が23日の楽天戦(楽天モバイル)に「4番・捕手」で出場し、2回に3号ソロを放って、唯一の得点を挙げた。チームは1—0で勝利。バッテリーを組んだ金村尚真投手(24)を完封勝利に導き、首位をガッチリとキープした。
2戦連続の4番。郡司が主砲らしく派手に笑うこともなく、淡々とダイヤモンドを一周し「4番の顔です」。バッテリーを組んだ金村にプレゼントする決勝弾となった。
「意気に感じてホームランを狙っていた。この球場では高校(仙台育英)時代以来のホームラン。第2の地元で感慨深い。いいところで打てれば、と思っていた」
0—0の2回先頭だった。早川の初球の直球を完璧に捉え、左翼ポール際に運ぶ3号ソロ。今季初の4番に座った前日は無安打に終わったが、4月22日の楽天戦以来、実に24試合ぶりのアーチを架けた。21日のソフトバンク戦では今季2度目のサヨナラ打を放つ活躍を見せた。4月後半から今月上旬にかけては33打席無安打が続くなど不調に陥ったが、存在感は増すばかりだ。
慶大出身らしく、“早稲田キラー”の本領を発揮した一発でもあった。トレード移籍1年目の23年8月22日には早大出身の早川から1試合2発を放つ活躍を見せた。これで通算18本塁打のうち、6本塁打が早大出身の投手から打ったもの。東京六大学野球リーグでしのぎを削る永遠のライバル校の投手には、燃えるものがある。
昨季は主に本職ではない三塁を主戦場として127試合に出場し大ブレーク。しかし、今季は本職の捕手を主に務めているため、スタメン出場の機会は減少している。だが、かねて「12球団を見ても、こういう使われ方をしているのは僕だけ。行けと言われたところで頑張りたい」と話し、ユーティリティープレーヤーとしての自負もある。マスクでも、先発の柱でもある金村を巧みなリードで打者に的を絞らせず完封に導いた。打って守れる、頼れる男が郡司だ。