【EL】トットナム41年ぶりの歓喜!ポステコグルー監督“2年目Vの法則”は健在「私は信じていた」
2025年5月22日(木)7時50分 スポーツニッポン
◇欧州リーグ 決勝 トットナム(イングランド)1—0マンチェスターU(イングランド)(2025年5月21日 スペイン・ビルバオ)
イングランド・プレミアリーグの名門対決はトットナムがマンチェスター・ユナイテッドを1—0で破り、前身大会のUEFAカップを制した1983〜84年シーズン以来、41季ぶり3度目の優勝を飾った。トットナムは2007〜08年シーズンのイングランド・リーグ杯(現カラバオ杯)以来17季ぶりのタイトル獲得で、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権も手にした。
一進一退の展開で迎えた前半42分、トットナムはFWジョンソンが先制ゴール。MFサールの左クロスに対しニアに飛び込んで右足で触ると、相手に当たってゴールに吸い込まれた。後半は防戦を強いられたが、24分に無人のゴールへ向かって放たれたマンチェスターUのFWホイルンドのヘディングシュートはDFファンデファンがラインぎりぎりでクリア。後半アディショナルタイムのDFショーのヘディングシュートもGKビカリオがダイビングセーブで防ぎ、ボール保持率27%—73%、シュート数3本—16本という劣勢をしのいで逃げ切った。
殊勲のジョンソンはTNTスポーツのインタビューに対し「ここに来てからずっと“トットナムは良いチームだが、決して勝てない”と言われてきた。だけど、僕たちは成し遂げたんだ」と誇らしげ。「勝つことに意味がある。トロフィーを獲れずにファンも僕たちも打ちのめされてきた。でも、今日は久しぶりにトロフィーを掲げることができた。本当にうれしい」と感激に浸った。
23年に就任したアンジェ・ポステコグルー監督は、かつてオーストラリア代表でアジア杯、横浜F・マリノスでJ1リーグ、セルティックでスコットランド・プレミアリーグなど、就任2年目までに必ずタイトルを獲得してきた。トットナムでも超攻撃的なサッカーが物議を醸し、今季はプレミアリーグ17位と不振で批判を浴びたが、今大会は決勝トーナメントに入ってから堅実な戦いぶりを披露。“2年目優勝”の公約を果たした指揮官は「自慢ではなくただ宣言しただけだったが、私は信じていた。勝てばクラブは変わるものだ」と語り、「クラブの全員が不安になっていると感じた。以前にも同じ状況を経験していたからだ。背負っている重荷から解放されない限り、その気持ちを理解することはできない」と明かした。