【巨人】監督インタビューを甲斐拓也が代行 指揮官が異例の指名 赤星優志には「満足せずもっといいピッチャーになってほしい」

2025年5月23日(金)21時22分 スポーツ報知

4回1死一、三塁、先制の中前適時打を放つ甲斐拓也

◆JERA セ・リーグ 巨人5—0ヤクルト(23日・東京ドーム)

 巨人がヤクルトを破り3連勝。先発の赤星優志投手が9回を116球、7安打無四球5奪三振でプロ初完投、初完封で3勝目を挙げた。打線はヤクルトの先発・山野太一投手から4回に赤星自らタイムリーを放つなどで4点を先制すると、6回に追加点を挙げ快勝した。

 試合後、会見場に阿部監督が姿を見せたが、カメラの前で「素晴らしいピッチングをリードした甲斐君に話聞いた方がいいんじゃないですか」とコメント。その後、決勝タイムリーと完封リードの甲斐が登場し、阿部監督は会見場を後にして甲斐が監督インタビューを代行する異例の形となった。

 「捕手はグラウンド上の監督」が阿部監督の考え。完封リードした甲斐への称賛の意味も詰まっていた。

 アナウンサー「勝ちました阿部監督、ではなく甲斐選手におこしいただきました。史上初のことだと思います。監督代行にお聞きします。赤星投手見事な完封でした」

甲斐「粘り強く投げたと思いますけど、今日は完封という形で一人でよく投げてくれたと思いますし、ただまだ赤星の力を考えればもっともっと伸ばすべきところがあると思うので、僕は今日の試合で満足せずもっといいピッチャーになってほしいと思います」

アナウンサー「今日の試合はどういう点が良かったでしょうか」

甲斐「先制点でしょう」

アナウンサー「先制点を取ったのは甲斐選手のバットでした」

甲斐「スリーツーと追い込まれていましたし(1死一、三塁で一塁走者の)ランナーが走っていたので、何とかセカンドゴロでも1点が入ると思って、とにかくバットに当てて最低限それをやろうと思った結果がああいう結果になりました」

アナウンサー「4回は打線がつながって4得点」

甲斐「そうですね、本当に先頭(門脇)がああいう形で出てくれましたし、何よりね、ああやってセカンドにいって(無死二塁から)尚輝がね、セカンドゴロを打ってランナーを三塁に進めたと。いうところがああいった点につながっていると思うし、結果的にああいうところでつなげた。何より尚輝のセカンドゴロ、ああいった1本がものすごくチームにとって大きい1本かなと思います」

アナウンサー「チームは3連勝。明日以降へ」

甲斐「まだまだシーズン試合ありますし、とにかく一喜一憂せず自分たちはやるべきことをやって毎日の試合準備して、準備だけだと思うので、しっかり準備して、やるべきことをやってプロとしてしっかりと毎日を迎えたいと思います」

アナウンサー「阿部監督の代わりとしてきていただいた甲斐選手でした」

テレビ会見後、記者の囲み取材に応じる

—どういう経緯で会見場に

「監督から『今日は俺の代わりに行ってくれ』と。一度断ったんですけど、連れてこられました」

—試合後に言われた?

「試合終わってすぐ、ハイタッチしている時に言われたので。何のことかなと思って、監督どういうことですかと。俺の代わりに今日は行ってくれと。僕も何が何だか分からないですけど、という感じです」

—試合後の監督会見代行は初めて

「もちろん初めてです」

—断れない

「断ったんですよ一回」

—初めて経験してみてどう

「いやあ、まあ、経験、どうなんですかね。まあただ、監督のね、そういった思いというところに僕たち選手はグラウンド上で応えたいと思ってやってるので。監督は僕たちを信用してグラウンドに送り出してくれているので、本当その監督の思いに応えたいというだけですね。監督はものすごいプレッシャーを当然、僕ら以上に感じながらやってると思うので、その気持ちに応えたいなと思います」

—プロ初完封の赤星は今日何が良かった

「うーん、僕はさっきも言ったように、もっともっと彼には上を目指してやってほしいので。満足することはないと思いますけど、結果的にね、ゼロでよく投げてくれたと思いますし、試合をつくって、最後まで投げてくれて。中継ぎもねすごく投げている中で先発がそうやってくれるのはピッチャー陣も助かりますし、チームとしても助かりますし、キャッチャーとしてバッテリーとしてもっともっと彼は、僕はできるピッチャーだと思っているので、そこは僕は今日はあまり満足しているわけでもないですし、また彼の次の登板に向けてしっかりと会話して、もっといい投球をしてもらいたいと思いますね」

—赤星ここまで大崩れせず安定

「本当我慢強く投げて試合をつくっています。勝ち負けはあると思いますけど、それ以前にね、とにかくマウンドに上がっている以上どれだけしっかり強い気持ちを持ってやるかがピッチャーは大事だと思いますし、赤星だけじゃないですけど、ジャイアンツのピッチャー陣にはそういった強いピッチャー陣になってほしいと思うので、それができるピッチャーだと思いますし、勝ち負けはいろいろありますけど、それはずっとやってきていることなのかなと思いますけど」

スポーツ報知

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