巨人・赤星優志 違う勝利の味わい「あります」初の9回の景色「一緒です」疲労感「一緒です」爆笑お立ち台
2025年5月23日(金)22時34分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人5—0ヤクルト(2025年5月23日 東京D)
巨人の赤星優志投手(25)が23日、ヤクルト戦(東京D)で今季9度目の先発登板。116球を投げ7安打5奪三振、無四球の快投を見せ、プロ初の完投を完封で飾り今季3勝目(3敗)を挙げた。打っては4回に自身初となる2点敵打を放つなど投打で躍動。4月18日のヤクルト戦(神宮)で今季2勝目を挙げて以来35日ぶりとなる白星は、自身にとって特別なものになった。
プロ4年目での初完封。大歓声が降り注ぐお立ち台に立った赤星は、最後の打者を一ゴロに打ち取り、柔らかな笑顔を見せた場面を振り返り「勝ってホッとしましたし、本当にうれしかったです!」と、その場面と同じ柔らかな笑顔を見せた。
これまで積み上げてきた13個の白星と違う味わいがあるか問われると、照れ笑いを浮かべながら「…あります」と回答。その姿に再びスタンドが沸き立った。
完封を一番に伝えたい人は「お母さんに一番最初に伝えたい」と話した25歳右腕。「甲斐さんが“今日は打つぞ”みたいな顔をしていたので、それを信じて…本当に打ってくれたので凄いうれしかったです!」と好リードと決勝で自身を勝利に導いてくれた甲斐に感謝した。
自身もバットでも貢献したが「たまたまです」と笑い飛ばした赤星。インタビュアーから「初めての9回のマウンドでは、見える光景は違ったか」と問われると「一緒でした(笑い)」と意外?な反応。続けて疲労感についても違うか聞かれ、再び「一緒です」と答えるとスタンドのファンは大爆笑。さらに完封の味わいについて聞かれると「本当に経験したこともないですし、凄い不思議な感覚です」と“まさか”のストレート回答で再び笑いと拍手を誘った。
阿部監督は「最近引っかかったボールと自分で予期せぬボールとかいってしまってっていうのがあったんだけど、自分で修正して、投げ切ってくれました。甲子園でみんな頑張ってくれたんで。そういった意味でも赤星がチームを助けてくれましたね」と称賛。甲斐は「もっともっと彼には上を目指してやっていってほしいので、本当に満足することはないと思いますけど、結果的にね、本当ににゼロでよく投げてくれた。(最後まで投げ切り)本当に凄くくこう…凄いチームとしても助かった」とさらなる期待を口にした。
ここまで6回以上を投げ2失点以内に抑えながら勝ち星から遠ざかっていた赤星にとって、35日ぶりの今季3勝目は、忘れられない1勝となった。