下味にニンニクチューブ1本を使い切り!大相撲・高砂部屋の名物ちゃんこ「鶏もも肉の甘辛揚げ」
2025年5月24日(土)12時0分 スポーツ報知
高砂部屋の甘辛揚げをアピールする朝乃山
大相撲の力士が作る料理を総称して「ちゃんこ」と呼ぶ。第3回は高砂部屋の「鶏もも肉の甘辛揚げ」を紹介する。
部屋では角界トップ級の力士約25人が在籍する大所帯だけに食材も大量だ。鶏もも肉はブラジル産6キロを使い、序二段の朝東(26)が食べやすい大きさに切り続けた。アッという間に大きなボウルが鶏もも肉で埋まった。
まずはニンニクチューブ約1本を使い切り下味をつける。もんだ後に1対1の割合の片栗粉と米粉をまぶす。幕内・朝紅龍(26)から揚げ物の腕前を評価される朝東は「米粉を加えることでサクサクになるんです」。鍋に肉を入れた後も「揚がった鶏肉を箸で触って、振動を感じられることと、ジューと音が出て浮き上がってきたら良い感じになる」と熟練の技を教えてくれた。
唐揚げにかけるタレも重要だ。ボウルに醤油、砂糖、みりん、料理酒を5対3対1対1で混ぜる。隠し味は黒こしょうと鷹の爪。ちゃんこ長の三段目・朝心誠(27)は「辛みは鷹の爪ではなく黒こしょうで出す」とコツを明かした。火にかけ、最後はいりゴマを加えて完成だ。
ピリっとした辛さは自然とご飯が進む。朝紅龍は「うまい。鶏肉は体作りにもいいし、稽古でも動けるようになる」とうなずく。元大関で復活を期す朝乃山(31)は、食生活を見直して油物は以前より控えているという。それでも「チートデイ(好きな物を自由に食べてよい日)に食べられる」と密かな楽しみなようだ。約150年続く部屋には、ご飯をおいしく食べられるメニューが伝えられている。(山田 豊)
◆鶏もも肉の甘辛揚げ(4人前)
▽食材…鶏もも肉500グラム、米粉、片栗粉、しょうゆ、砂糖、料理酒、鷹の爪、黒こしょう
▽調理
〈1〉鶏肉を切る。にんにくとこしょうを目分量で入れる。
〈2〉サラダ油を入れた鍋に入れてジューッと音がするまで揚げる。
〈3〉タレ作り。しょうゆ・砂糖・みりん・料理酒を5:3:1:1で混ぜる。鷹の爪を少々、黒こしょうを適量入れる。唐揚げにかけて完成。