【卓球】準優勝の“大吉ペア”吉村「決勝の舞台で一緒に戦えたことは誇り」大藤「本当に宝物」
2025年5月24日(土)23時10分 スポーツニッポン
◇卓球・世界選手権(2025年5月24日 カタール・ドーハ)
混合ダブルス決勝が行われ、世界ランキング21位の吉村真晴(31=SCOグループ)、大藤沙月(21=ミキハウス)組がパリ五輪金で大会2連覇中の王楚欽、孫穎莎組(中国)に1−3で敗れ、銀メダルに終わった。
快進撃を続けてきた“大吉ペア”は敗戦が決まると、天を仰いだ。世界最強ペアを苦しめたものの、あと一歩届かなかった。
取材エリアでも悔しさを隠せなかった。「勝てる試合だったなというのが率直な思い。自分が引っ張るべきなんですけど、ミスが多くて、大藤さんに迷惑をかけてしまったなと。勝てる試合だと感じているので、すごい後悔のある試合でした」と吉村。大藤も「すごくチャンスある試合だったので、とても悔しいです」と振り返った。
第1ゲーム、第2ゲームと7−11、8−11と連取されて崖っぷちに立たされた。第3ゲームは大藤のチキータや吉村のフェイントを入れたレシーブなどで攻め、相手のミスを誘った。7−7からも強気の姿勢を崩さず4連続得点で11−7で1ゲームを奪った。第4ゲームは序盤でリードを奪ったものの、8−5から6連続失点で力負け。1−3で金メダルを逃した。
昨年10月に結成した10歳差の大吉ペア。思うようなプレーができないまま大会に入ったが、徐々に連携を深め、決勝の舞台までたどり着いた。吉村は大藤に「本当に感謝しかないですね。1月の苦しいところから、ここまで一緒に戦ってきて、こうやって決勝で舞台で一緒に戦えたことは誇りに思うし、本当にこれから互いに成長できるように頑張っていけたら」と感謝の思いを述べた。これを受け、大藤も「ミックスダブルスのプロというか実績のある選手と組ませてもらえて、こういう大舞台で戦えたことが本当に宝物です」と語り、2人で「ありがとうございます」と言い合った。