【大学野球】東大が17年秋以来の1イニング2発 立大と大接戦で2度のリード 10戦全敗も射した光
2025年5月25日(日)14時29分 スポーツ報知
東大の荒井慶斗(左)と秋元諒(カメラ・渡辺 朋美)
◆東京六大学野球春季リーグ戦 第7週第2日▽立大7−6東大(25日・神宮)
東大は2回に3点を先取し、2度にわたってリードを奪うなど打線が奮闘したが、惜しくも1点差で競り分け。10戦全敗でシーズンを終えた。
勇敢な戦いぶりだった。だからこそ勝ちたかった。大久保裕監督(67)は「ようやく今年初めてリードする場面ができて、行ければよかったが、向こうの打者が少し上手だった。眠れる東大打線のままで、最後まで来てしまった。うまくかみ合えば、勝ちにつながる。何とか秋につなげていきたい」と総括した。
2回には先頭の荒井慶斗内野手(2年=宇都宮)にリーグ戦初本塁打となる左越えソロが飛び出すと、2死一塁からは秋元諒内野手(2年=市川)が今春2号の左越え2ラン。東大の1イニング2発は2017年秋の法大2回戦で4回に宮本直輝が左越えソロ、田口耕蔵が左中間3ランを打って以来のことだった。その試合、2戦連勝では15年ぶりの勝ち点を奪っている。
荒井慶は「完璧な一打でした。なんとしても負けられない中、流れを変えたかった」と振り返り、秋元も「走者がいたので、つないでいこうと。本塁打を打とうとは思っていなかった」と話した。今春は絶対エースのサブマリン・渡辺向輝(4年=海城)が必死のゲームメイクも、打線が応えられなかった試合もあった。実りの秋。この日のような粘りを見せられれば、赤門軍団の白星は決して遠くない。(加藤 弘士)