【卓球】戸上隼輔・篠塚大登組が64年ぶり金メダル!台湾ペアを下しての快挙達成に涙「信じられない」
2025年5月25日(日)19時4分 スポーツニッポン
◇卓球・世界選手権(2025年5月25日 カタール・ドーハ)
男子ダブルスの決勝が行われ、世界ランキング5位の戸上隼輔(23=井村屋グループ)篠塚大登(21=愛知工大)は同11位の高承睿、林昀儒組(台湾)に3ー2で勝利。世界選手権の男子ダブルスとしては1961年の星野展弥・木村興治組以来64年ぶりの金メダルを獲得した。
ゲームカウント1−2と背水の陣で臨んだ第4ゲームで戸上の強烈なスマッシュが炸裂。試合をイーブンに戻し、勝負の最終ゲームへ突入した。
最終ゲームは戸上・篠塚が優位に進め、最後は相手のレシーブがオーバーとなり、64年ぶりの歓喜につなげた。2人は抱き合って大喜び。森薗政崇コーチも含めた3人は目に涙をたたえていた。
昨年11月のWTTファイナルズ福岡で準優勝した2人は、準々決勝でエジプトペアをストレートで撃破。銅メダル以上を確定させ、篠塚は「ここまできたら、いい色のメダルを目指して頑張りたい」と話してきた。準決勝は、対戦する予定だったフランスペアが棄権。戦わずして決勝に進んだ。
対する高承睿、林昀儒組は準々決勝で世界ランキング7位の林詩棟、林高遠の中国ペアを、準決勝で同1位のルブラン兄弟のフランスペアを下した。同種目の日本勢で金メダルとなれば、61年の星野展弥、木村興治組以来となる64年ぶり。偉業達成に向けて、今大会最も勢いのあるペアとぶつかった。
28年ロス五輪の卓球は男女の団体がなくなり、混合団体が初採用。さらに男女のダブルスが復活した。「これからダブルス種目も凄く重要になってくる」と話していた戸上は「ロス五輪で必ずメダルを獲得して日本に帰ってくるという強い気持ちで、この3年間挑みたい。その第一歩として、今回の世界卓球のダブルスでもメダルを獲得して日本に帰ってきたい」と意気込んでいた。
▼戸上隼輔 64年ぶりの世界一、本当にうれしいです。支えられてここまで来れた。恩返しができてよかったです。
▼篠塚大登 来る前に2人で金メダルを獲ろうと宣言してきたが、本当に獲れるとは。信じられないです。