フェラーリF1代表、パフォーマンス不足の原因究明を急ぐ「弱点が2020年型マシンに影響する可能性も」

2019年5月27日(月)16時17分 AUTOSPORT web

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、フェラーリは現在のパフォーマンス不足を克服する必要があり、それができなければ、その弱点を2020年に持ち越してしまうリスクを負う可能性があるかもしれないと語った。


 プレシーズンテストの後、フェラーリは他のチームに対して優位な立場に立っているように思われていた。しかしシーズンが始まってみると、安定してメルセデスに挑むことができず、フェラーリは苦しい状況が続いている。


 ビノットは、フェラーリの2019年型マシン『SF90』のパフォーマンスが劣っている原因を明確に理解することが、2020年型マシンをデザインするプロセスにおいて極めて重要だと述べた。


「数週間、数カ月も前から、この(2020年の)プロジェクトは始まっている」


「我々はすでに2020年のマシンを開発している。通常の場合、夏までにはかなり進んでいるだろう」


「来年に向けて何か対処しなければならないものがあるならば、すぐにでもそうする必要がある」


「2019年のプロジェクトと並行して、来年のプロジェクトを進めている。というのも今年のマシンを改善しなければならず、学ぶことがたくさんあるからだ」


「今年のプロジェクトにおいて我々が何をしようと、来年の利益に繋がるだろう。しかし2020年のプロジェクトは、10月や11月に始まるわけではない」


 第5戦スペインGPでは、フェラーリがメルセデスに対して中低速コーナーで遅れをとっていたことが明らかになった。フェラーリはマラネロのファクトリーで“新しいコンセプト”を評価しているようだが、これは一夜にして導入できるものではないビノットは主張した。


「マシン全体やコンセプトを改善するためにはいくらか時間がかかる。それは間違いない」


「新しい空力のコンセプトを明確にするためには、数週間かかるかもしれない。その間、我々は手元にあるパッケージを最大限に利用する必要があるし、まだそうするだけの余地がある」


「開幕からの5レースを振り返ると、我々が力を発揮できたレースもあった。私は、今後も現行のパッケージでパフォーマンスを発揮することができるレースがあると考えている」


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