3戦連続安打中の広島・佐々木 虎撃ち任せろ「初球からガンガン打ちにいく」自分の持ち味前面に発揮だ
2025年5月30日(金)5時0分 スポーツニッポン
広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)が、30日からの阪神3連戦(マツダ)で虎退治に貢献することを誓った。3試合連続安打中も、28日の巨人戦では1軍昇格後初めてスタメン落ちを経験。積極打法を貫き、リーグトップの6勝を誇る阪神・村上攻略からスタメン定着への道を切り開く。
どん欲に仕掛ける。佐々木はここまでの18打席のうち14打席で第1ストライクをスイングしている。30日の相手先発はリーグトップ6勝を誇る村上。映像で予習済みだが、自身初対戦となるだけに、まずは持ち味を前面に出して、結果につなげる算段だ。
「初球からガンガン打ちにいくのは変えずにやりたい。(村上さんに対しては)振ってみないと感じられない部分もあると思うので(積極的に)打っていこうと決めている」
左太腿裏の肉離れで出遅れたが、20日のヤクルト戦で初昇格即「7番・三塁」でデビュー。2戦目となった22日の同戦でプロ初安打を含む複数安打を放つと、直近3試合連続安打中。非凡なものを見せている。
28日の巨人戦で初めてベンチスタートとなったが、9回に初の代打で相手守護神・マルティネスから三塁打を放ちアピールに成功。「継続していきたい」と、スタメン復帰が有力視される阪神戦での奮起を誓った。
「自分は(相手に)誰が来ようと結果を残しにいくだけ。配球も途中で変わってきたりすると思うが、いろんな対応力を見せていければいい」
1軍で結果を出すために、25日のDeNA戦から打席での意識を変えた。それまでは、直球と並行して相手投手が武器とする変化球も待っていたというが、朝山、小窪両打撃コーチから「変化球を待って直球対応は1年目の打者には難しい」と助言を受けた。「今は、まだ技術もないですし、その待ち方はやめようと。一番速い球に合わせてというところをやっている」と佐々木。シンプルに狙いを定め、打席の中で対応力を磨く構えだ。
「阪神は打撃がすごく良くて、投打ともにレベルの高いチーム。首位を争うチームでもあるので、意識もしますけど、まずは自分は結果を出しにいくことで勝利に貢献できるようにやりたい」
チームは首位・阪神と1・5ゲーム差の3位。3連戦で首位に浮上する可能性もある。得点圏では6打席無安打3三振で打点はまだ挙げていない。好機で打席がめぐってくるのも何かを持っている証拠。「プロ初打点」から、さらなる覚醒があっても誰も驚きはしない。(長谷川 凡記)