大谷翔平の今夏トレードは是か非か?偉才の去就に米記者が意見「エンゼルスは立場を考えるべき」

2023年6月4日(日)18時53分 ココカラネクスト

投打で疲れ知らずでプレーを続けている大谷。その姿に敵投手も畏敬の念を口にする。(C)Getty Images

 フランチャイズの命運を左右する夏が迫っている。MLBは来る8月1日にトレードのデットラインデーを迎えるのだが、今オフにフリーエージェント(FA)となる大谷翔平をエンゼルスが売りに出すかどうかが注目を集め始めている。

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 アメリカン・リーグMVPを獲得した21年シーズン以降、大谷は故障による離脱もなく、二刀流でのプレーを継続。球界を驚かせるハイレベルなパフォーマンスを見せてきた。それだけにFA後の争奪戦は必至と見られており、新契約は11年6億500万ドル(約847億円)と超が付くほどのメガディールが見込まれている。

 無論、現在保有権を持つエンゼルスも契約延長をするには先述の金額か、それ以上の対価を払う必要がある。がしかし、2019年にマイク・トラウトと12年総額4億3200万ドル(約482億円)、20年にアンソニー・レンドーンと7年総額2億4500万ドル(約331億円)の大型契約を締結している彼らにとって、チーム編成において大きな負担ともなる。

 ゆえに「唯一無二」である大谷放出の見返りとして、球界でも指折りのトッププロスペクトの複数獲得をする——。これは球団の未来を潤わせる意味でもエンゼルスにとって大きな価値を持つ。

 すでに現地メディアでも「大谷のトレード」は小さくない話題となっており、大半はエンゼルスが残留に全力を尽くすという見方だ。一方で、先述のように逸材獲得のための投資に充てるべきではないかという見方をする識者もいる。

 米スポーツ専門局『CBS Sports』のRJ・アンダーソン記者は「エンゼルスがオオタニを手放したくないのは間違いない。プレーオフ進出が近いとなればなおさらだ」としたうえで、「しかし、現実は不憫なものだ。エンゼルスは電話が鳴ったらそれに答えるべきである」とトレード交渉に応じるべきだと見解を示した。

 現在ア・リーグ西地区で首位レンジャーズと6ゲーム差の3位に沈んでいるエンゼルス。その現状を受け、アンダーソン記者は「楽観主義が長期的な戦略として有効なことはめったにない」と断言。そして、「エンゼルスは自分たちが置かれた立場をもう一度見直すべきであり、オオタニがFAになった際に争奪戦で勝てる可能性もよく考えるべきだ」とトレードを推挙した。

 仮にトレードが実現したとなれば、球界を揺るがすニュースとなるのは間違いない。それだけにデッドラインデーまで去就の行方は目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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