対話型”MBUX”搭載の新型『メルセデス・ベンツBクラス』登場。最新ADASも採用

2019年6月14日(金)5時31分 AUTOSPORT web

 デザインや機能の両面で、メルセデス・ベンツの新たな時代を象徴する1台となった『Aクラス』に続き、その兄弟車でありながら広い室内とラゲッジルームによる高いユーティリティ性能を特徴とするマルチパーパスコンパクト、『メルセデス・ベンツBクラス』も新型へ移行。対話型インフォテインメントシステム“MBUX”や旗艦モデル『Sクラス』と同等の最新ADAS(安全運転支援システム)が採用され、6月6日より受注が開始されている。


 約7年ぶりのフルモデルチェンジとなった『メルセデス・ベンツBクラス』は、“Sensual Purity(官能的純粋)”というメルセデス・ベンツの新たな基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用。


 天地方向に薄いヘッドライトデザインや、低く構えた姿勢のフロントエンドなどでワイド&ローのスポーティな印象を与えながら、ルーフラインが低くなったことで前面投影面積も縮小され空力性能の改善にも貢献しており、Cd値は0.24を達成している(欧州参考値)。


 一方のインテリアも先行した『Aクラス』に準じており、ダッシュボードはインストゥルメントクラスター上方のカウルを廃止。ワイドスクリーンディスプレイがそのダッシュボード上部に置かれることで、開放感と横方向のワイドさを強調するデザインとなっている。


 そうしたワイド&ローとデザインコンシャスなインテリアを採用しながらも、Bクラスの特長である広い室内空間とユーティリティはさらに強化され、前席の室内幅は1456mmと先代比33mm、フロントのヘッドルームも1052mmと5mm拡大。


 大人4名がさらに快適に過ごせる空間が実現するとともに、リヤシートのバックレストは4:2:4分割可倒式を採用するなど、さまざまな使い方に柔軟に対応することが可能となっている。


 さらに「Hi(ハイ)、Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動する対話型インフォテインメントシステム、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)も搭載され、人工知能による学習機能で特定ユーザーに適応する個別対応能力を実装。


 新型自然対話式音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応したほか、ユーザーによる発言を車載コンピューターとクラウドの両方でデータを評価し、それぞれに応答を送信する。


 システムはどちらの応答がより確実か、確からしいかを判断し、数秒以内に反応するハイブリッドな方式とした結果、MBUXはネット接続しない状態でも応答できるシステムとなっている。

ルーフラインが低くなったことで前面投影面積も縮小され空力性能の改善にも貢献しており、Cd値は0.24を達成している
リアシートのバックレストは4:2:4分割可倒式を採用するなど様々な使い方に柔軟に対応することが可能に
MBUXは空調、各種ヒーター、照明など多様な便利機能の操作にも対応する


 また、Bクラスとしては新たにステアリングアシストを採用した最新のADASは、歩行者も検知する自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備えられる。


 さらにシステム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減。ウインカーによる自動車線変更機能や走行中にドライバーの体調異変を感知した際、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止するアクティブエマージェンシーストップアシストも搭載した。


 パワートレインにはガソリン仕様の“B180”に先代比14PS向上の1.4リッター直列4気筒直噴ターボのM282を搭載。136PS/200Nmの出力を7速デュアルクラッチの7G-DCTが効率よく引き出す、ダイレクトなセッティングが施される。


 一方、ディーゼル仕様の“B200d”に搭載されるOM654qには8速の8G-DCTを組み合わせる。その本体は2リッター直列4気筒に可変ジオメトリーを持つタービンを備え、2050barという超高圧燃料噴射を実現し150PS/320Nmのアウトプットを誇っている。


 また排気ガスの後処理装置も充実し、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせたマルチウェイ排出ガス再循環(EGR)や、エンジン近接搭載の酸化触媒やsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)、AdBlueを使用するSCR尿素触媒、そして余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるなど、万全のクリーン化技術が採用されている。


 その他、先進的なテレマティクスサービスのMercedes me connectや、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品・補充油脂)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新がすべて無料で提供される総合保証プログラム”メルセデス・ケア”が走行距離無制限で適用され、価格は384〜422万円となっている。

前席の室内幅は1456mmと33mm、フロントのヘッドルームも1052mmと5mm拡大。後席も大人がくつろげる空間が確保される
アンビエントライトは全64 色と、先代モデルの5倍に拡大。随所に視覚的広がりを持たせたデザイン処理が施される
1.4リッター直列4気筒直噴ターボのM282(左)と、最新ディーゼルのOM654qを搭載

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp


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