シュタイアーマルクGP FP2:初日トップはフェルスタッペン。ガスリーはPUにデータ異常が見つかり走れず

2021年6月25日(金)23時24分 AUTOSPORT web

 2021年F1第8戦シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは9番手、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は15番手となっている。ピエール・ガスリーはFP1終了後にパワーユニット(PU)にデータ異常が見つかったため、FP2には出走しなかった。


 現地時間午後3時からのFP2は、上空の雲はかなり厚くなっているものの、雨は時おりぽつりぽつりと降っている程度だ。気温23度、路面温度も44度と比較的高い。とはいえセッション中の降水確率は80%あり、いつ本格的な降雨が来てもおかしくない。


 開始直前、ガスリーのパワーユニットに異常を示すデータが出たため、大事を取って使用しないことに。しかしセッション終了までに交換が間に合わないため、ガスリーはFP2に出走できないことになった。FP2でのアルファタウリのマシンセットアップ作業とデータ取りは、角田ひとりに託されることになる。


 19台のマシンはいずれもドライタイヤで出ていったが、「雨がぱらついている」と何人かのドライバーが報告している。路面が濡れているようには見えないが、ハードタイヤを装着した角田は、「雨ですごくトリッキーだ」と、走りにくそうだ。ルイス・ハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペンは上り坂のターン3で、カルロス・サインツ(フェラーリ)は下りながら回り込むターン4でオーバーランやスピンを喫している。


 セッション序盤はハードのフェルスタッペンがトップ。ソフトのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が0.059秒差で2番手。ハードのハミルトン、ペレスが3、4番手。角田も9番手まで順位を上げた。


 雨は当分降りそうになく、各車はソフトに履き替えての予選シミュレーションに向かった。まずハミルトンが1分5秒796のトップタイム。しかしすぐにアルピーヌのエステバン・オコンが、1000分の6秒差で首位を奪った。その後ハミルトンは1分5秒335の最速タイムをマークしたが、ターン10でわずかにはみ出し抹消された。


 その間にフェルスタッペンが1分5秒412で首位に立つ。2番手にはマクラーレンのダニエル・リカルドがつけた。アルピーヌがオコン3番手、アロンソ5番手と、速さを見せている。4番手ハミルトン、6番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)。ペレスは9番手、角田は走行中に突然ギアがニュートラルに入る不具合が出たこともあって、15番手に留まっている。


 セッション残り25分を使って、各車はロングランに取りかかった。メルセデス2台は中古ソフト、レッドブルはフェルスタッペンがハード、ペレスがソフトに分かれた。孤軍奮闘の角田は、まずは中古ソフトで周回を重ねている。


 終了20分前、ガレージ前で新品ハードに履き替えたボッタスが、加速した直後にピットロードでハーフスピン。マクラーレンのメカニックたちに押されて、何とかコースへと出ていった。角田は終了数分前にハードに履き替えたが、4周でチェッカーとなった。それでもソフトだけで24周、総周回数でもキミ・ライコネン(アルファロメオ)の41周に次ぐ39周と、まずまずの距離を稼いだ。


 心配された降雨はなく、初日の両セッションは結局ともにドライタイヤで行われた。2日目は予選の行われる午後が40%、決勝当日午後は60%と予報されている。

2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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