「故障者と疲労が…」原巨人7月の苦戦が球界OBから予想される理由とは

2023年7月6日(木)16時30分 ココカラネクスト

5月に痛めた右足の状態が心配されている中田(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は7月5日の中日戦(バンテリンドーム)に延長12回の末に7−6と競り勝った。

 初回、無死満塁の好機、侍ジャパン対決となった高橋宏斗のスプリットを主砲・岡本和真が左翼席に運びグランドスラムをマーク。巨人4番が初回に満塁弾を放つのは92年の原辰徳以来、球団史上2人目の大きな仕事を果たすと、延長12回にはベテラン梶谷隆幸が祖父江大輔から決勝の2点適時打を放ち、試合を決着させた。梶谷はこの日が通算1000試合出場と節目の試合であり、自身の活躍で花を添えた。

【動画】これぞ4番!5日の中日戦初回に岡本和が、高橋宏から先制の19号満塁弾を放った場面

 直近では4日の試合前まで6試合連続で2得点以下と貧打がクローズアップされていたが、中日との2連戦では初戦に5点、2戦目も7点と少しずつ明るい兆しが見えてきた。今後夏場を迎え、一層し烈さを増すペナント争いで巨人はどんな戦いを見せるのか。球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は5日に更新した自身のユーチューブチャンネルで各球団の戦いぶりを振り返る「6月総評」という企画テーマの中で巨人についても触れている。

 その中で高木氏は巨人の6月の戦いぶりについて「よく戦った、よく立て直した」と評価。野手では坂本勇人、丸佳浩、岡本和、大城卓三などがよく打ったとして、好循環でチームも浮上したとした。

 ただ、6月後半にきて「故障者と疲労とかそういうものが出てきている」として、7月の戦いは困難を伴うと見ている。

 リーグ戦再開初戦となった6月23日の広島戦に「1番・遊撃」で先発出場した坂本は走塁の際に右太もも裏を痛め、登録抹消となった。実際に交流戦でも多く1番打者を務め、攻撃の基軸となっていた坂本を欠いた後のチームは得点力不足に悩まされている。

 また投手陣では今春のWBCにも出場した守護神の大勢も6月30日に右上肢のコンディション不良のため、抹消された。

 ほかにも最近は状態を落としている中田翔に関しても、高木氏は「足の状態からくるバッティングへの影響」を指摘した。5月上旬に痛めた右太もも裏肉離れが完治しておらず、走塁にも気を使うなど、綱渡りの日々は続いている。直近6試合は11打数1安打、スタメン落ちも続き、バットは湿りがちとあって、今後どのような形で、状態を上げていくのかも注目されている。

 こういったチーム状況を受けて7月は「(チームの)ホームランが落ちるような気がする」と高木氏はコメント。現在のチーム本塁打はリーグトップの85本をマークしているが7月の失速を予想する場面もあった。

 一方チームの希望の光としては、復帰した左腕、中川皓太の安定感あるピッチングや中継ぎとして存在感を示している菊地大稀の存在などブルペン整備が進んだことをあげた。

 チームではドラフト1位ルーキーの浅野翔吾も7日のDeNA戦(東京ドーム)から初昇格することが決定。フレッシュな力も起爆剤に何とか踏ん張りたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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