スーパーGT:GTA、第1戦富士に向けたGT500/GT300の各車の参加条件を発表

2020年7月8日(水)14時1分 AUTOSPORT web

 7月8日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、7月18〜19日に富士スピードウェイで開催される第1戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』について、各車の参加条件について発表した。各車はレースに参戦するにあたり、この参加条件に従い性能を調整する。


 さまざまな車両が参戦するスーパーGTでは、すべての車両について性能均等化のため、性能調整措置が実施される。この調整は特定の車種、または特定の競技車両に対して不定期に実施することができるが、事前に告知され、各車はその性能調整が記された参加条件に従いレースウイークに臨むことになる。


 まず、GT500クラスでは2019年まではミッドシップレイアウトだったホンダNSX-GTに競技車両最低重量が別途定められていたが、2020年からは新たなクラス1規定に則って3メーカー同一条件で車両が製作されているため、GT500に関する参加条件はひさびさに条文がなくなり、昨年に続き『燃料補給装置 流量リストリクター(内径25.0mm)が引き続き適用される』という項目だけが記されている。


 GT300クラスについては、JAF-GT300、JAF-GT300マザーシャシー、そしてFIA GT3という3種類のマシンが参戦するが、それぞれについて参加条件が記載される。


 まずJAF-GT300については、2019年第5戦富士と比較すると、aprが走らせる2台のTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTの数値が異なる。車両最低重量が昨年の1250kgから1200kgに変更されているが、一方でエアリストリクター径が34.5mm×2から30号車が29.67mm×2に、31号車が30.27mm×2に変更された。31号車はハイブリッドを積むため、ハイブリッド重量が51kg追加される。なお、今季から参戦するSAITAMATOYOPET GB GR Supra GTは、プリウスと同じエンジンであり、30号車と同じ条件となっている。


 JAF-GT300マザーシャシーについては、2019年の富士戦と同じ数値が採用されているほか、FIA GT3車両については、今季もGTワールドチャレンジ/インターコンチネンタルGTチャレンジを運営するSROモータースポーツ・グループとの提携のもと提供された数値が採用される。この数値は、開催コースの性格によって都度変更されるものだ。


2020 スーパーGT第1戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』参加条件


II GT300クラス
JAF-GT300







































競技車両最低重量エアリストリクター径BoP 重量備考
トヨタ・プリウス#301200kg29.67mm×20kgハイブリッド重量:なし(非搭載)
トヨタ・プリウス#311200kg30.27mm×20kgハイブリッド重量:+51.0kg
スバルBRZ GT3001150kgNone0kg過給圧は別表参照
トヨタGRスープラ1200 ㎏29.67mm×20kg


*1 2020年JAF国内競技車両規則第3章10.3.2に従った燃料補給装置流量リストリクター(φ33.0mm)が適用される。
*2 ハイブリッド車両についてはGTAが別途指定するデータを提出しなければならない。
*3 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mmを装着とする。
*4 燃料補給装置流量リストリクター(内径27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。


JAF-GT300マザーシャシー

























競技車両最低重量エアリス径(1個)エアリス径(2個)BoP重量
トヨタ86 MC1100kg40.00mm x128.29mm x2+20kg
ロータス・エヴォーラMC1100kg40.00mm x128.29mm x2+20kg


*1 2020年JAF国内競技車両規則第3章10.3.2に従った燃料補給装置流量リストリクター(φ33.0mm)が適用される。
*2 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mmを装着とする。
*3 燃料補給装置流量リストリクター(内径27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。


FIA GT3





























































































































競技車両公認番号最低重量BoP車両重量エアリス径最低地上高給油リス備考
ホンダNSX GT3エボGT3-0471260kg+70kg1330kgNoneF:66mm
R:66mm
35mm
アストンマーティンAMRバンテージGT3GT3-0511285kg+20kg1305kgNoneF:53mm
R:53mm
35mm*5
アウディR8 LMSエボGT3-0381235kg+95kg1330kg2×41mmF:65.5mm
R:128mm
30mm*4
BMW M6 GT3GT3-0431290kg+25kg1315kgNoneF:93mm
R:93mm
36mm
ランボルギーニ・ウラカンGT3 2019GT3-0401230kg+95kg1325kg2×40mmF:70mm
R:128mm
30mm*4
ランボルギーニ・ウラカンGT3GT3-0401230kg+60kg1290kg2×39mmF:65.5mm
R:128mm
30mm*4
レクサスRC F GT3GT3-0461300kg+50kg1350kg2×40mmF:90mm
R:280mm
33mm
メルセデスAMG GT3GT3-0421285kg+65kg1350kg2×36mmF:81mm
R:87mm
33mmLambda Min 0.92
ニッサンGT-RニスモGT3GT3-0481285kg+30kg1315kgNoneF:124mm
R:165mm
34mm
ポルシェ911 GT3 RGT3-0501230kg+55kg1285kg2×43mmF:70mm
R:124mm
30mm*5


*1 FIA GT3はFIAが指定するディメンションに従った形状を有するエアリストリクターを装着しなければならない。
*2 給油リストリクターの形状は、最少内径を除いて、2020年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2第3-2図『流量リストリクター』の形状を維持しなければならない。
*3 搭載する追加ウェイトは、2020年国際モータースポーツ競技規則付則J項257A条第4.3項に従って搭載しなければならない。
*4 クロンテックRFC-88 K-SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。
*5 クロンテックRFC-89を使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。


最大過給圧




































































































































































スバルBRZ
GT300
アストンマーティン
AMR
バンテージGT3
ホンダNSX GT3ニッサンGT-R
ニスモGT3
BMW M6 GT3
エンジン回転数[rpm]過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
40001.54@0.911.87@0.881.94@0.881.78@0.92
42501.83@0.92
45001.64@0.911.93@0.881.93@0.881.86@0.92
47504.11@0.921.89@0.92
50004.04@0.921.75@0.911.95@0.881.90@0.881.91@0.92
52503.85@0.921.94@0.92
55003.64@0.921.79@0.911.97@0.881.88@0.881.96@0.92
57503.45@0.921.94@0.92
60003.23@0.921.81@0.911.99@0.881.85@0.881.89@0.92
62503.06@0.921.87@0.92
65002.93@0.921.82@0.912.00@0.881.81@0.881.73@0.92
67502.85@0.921.79@0.911.66@0.92
69001.79@0.88
>/70002.70@0.921.77@0.911.99@0.881.51@0.881.62@0.92
>/72502.53@0.92
>/75002.39@0.921.95@0.88
8000
8100


上記過給圧は過給圧レシオであり、GTAが公示する基準大気圧に上記レシオをかけて最大過給圧が決定される。
チームは各イベントにおいてGTAが発表する現地大気圧に合わせて過給圧を調整しなければならない。
GTAロガーにおいて、アクセル開度>30%、エンジン回転数>3000rpm、進行方向加速度が増加もしくは保持の間の条件において、50ms以上、規定過給上限値より+15mbarを記録した場合、審査委員会に報告される。
規定過給圧に対し、線形補間を適用する。


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