GT-Rが2018年以来の勝利。GTWCアジア鈴鹿戦は5ZIGENとクライマックスAMGが優勝飾る
2024年7月9日(火)16時55分 AUTOSPORT web

7月5〜7日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジアの第5大会が行われ、2024年シーズンの第6戦となった土曜のレース1でTEAM 5ZIGENの500号車ニッサンGT-RニスモGT3(HIROBON/金丸ユウ組)が優勝。翌日に開催されたレース2(第7戦)は、クライマックス・レーシングの66号車メルセデスAMG GT3エボ(ビーホアン・ジョウ/ジュール・グーノン組)が制した。
金丸とHIROBONがドライブする500号車ニッサンは、60分のレース後半に金丸がローリン・ハインリッヒ駆る4号車ポルシェ911 GT3 R(オリジン・モータースポーツ)を逆転し、わずか0.206秒差で勝利した。
これは、いまや“オールドカー”となっているGT-RニスモGT3にとって、2018年の富士でKCMGの谷口行規/アレクサンドレ・インペラトーリが勝利して以来、実に6年ぶりのGTWCアジアでの優勝となっている。
日曜のレース2では、メルセデスAMGのファクトリードライバーであるグーノンが周(ジョウ)とシェアするクライマックスレーシングの66号車メルセデスで今シーズン初勝利を挙げた。
この鈴鹿大会でハインリッヒと4号車ポルシェをシェアしたルー・ウェイは、セパンで開催された開幕戦以来となる3位入賞を果たし、土曜日の2位と合わせてランキング首位に返り咲いている。
■レース2はSC先導のままフィニッシュ
真夏の陽気となった6日土曜。レース1で5ZIGEN GT-Rのスタートスティントを担当したHIROBONは、序盤のうちに4番手から3番手に順位を上げてみせる。その後、セーフティカー(SC)が2度導入されるなか、2回目はレース中盤のピットウインドウと重なったため、31台のマシンが同時にピットインすることに。
ピットレーンが非常に混雑するなか、5ZIGENはミスなく500号車ニッサンを送り出しトップに浮上。レース後半はHIROBONからバトンを受け取った金丸がオリジン・モータースポーツの2台のポルシェのプレッシャーを受けながらもポジションを死守してみせた。
3番手を走っていた87号車ポルシェ911 GT3 R(オリジン・モータースポーツ)が2コーナーで、36号車アウディR8 LMS GT3エボII(FAWアウディスポーツ・アジア・レーシング・スポーツ)をグラベルに追いやったためにドライブスルーペナルティを受けたあと、トリプルエイトJMRの888号車メルセデスAMG GT3エボが3番手に浮上し表彰台の一角を確保している。
レース1を2位で終えた4号車ポルシェのハインリッヒは、翌日のレース2のオープニングラップで、ポールスタートのグーノンをパスし序盤の主役となった。しかし、ドライバー交代が義務付けられる中盤のピットストップにて、前日2位の“サクセスペナルティ”10秒がのしかかり、66号車メルセデスにリードを奪われる。
レース終盤、チェッカーまで残り10分となったところで13号車ポルシェ911 GT3 R(ファントム・グローバル)がデグナーふたつめのの出口でマシンが“ひっくり返る”クラッシュを喫したためSCが導入された。幸いドライバーは無事だったが、マシンの回収はレース終了までに間に合わず。そのためSCランのままチェッカーとなり66号車メルセデスが優勝を飾っている。
2位は、レース前半にアレッシオ・ピカリエッロのドライブで7番手から3番手に順位を上げた1号車ポルシェ911 GT3 R(アブソリュート・レーシング)。3位には296号車フェラーリ296 GT3(アブソリュート・コルセ)が続いたが、このクルマはレース後のタイムペナルティを受けて25位に後退。代わって4号車ポルシェが3位繰り上がり連続表彰台を獲得した。
ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジアの次戦は8月23日から25日にかけて、シリーズ第9戦&第10と“日本限定ラウンド”のジャパンカップ第7戦&第8戦が、岡山県美作市の岡山国際サーキットで開催される予定だ。
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