浦和3連勝ならず、F東京戦で引き分けた3つの要因【J1リーグ2023】

2023年7月10日(月)17時0分 FOOTBALL TRIBE

MF東慶悟(左)DFアレクサンダー・ショルツ(右)写真:Getty Images

2023明治安田生命J1リーグ第20節の計9試合が、7月7、8日に行われた。浦和レッズは8日、ホームの埼玉スタジアム2002でFC東京と対戦。最終スコア0-0の引き分けとなった。


第18節、第19節に続き3連勝を狙った現時点4位の浦和。対する11位のF東京も、同様に直近2連勝で好調をキープ。ここでは第20節の同試合の振り返りと、浦和が引き分けとなった要因を解析していく。




FC東京 DFエンリケ・トレヴィザン 写真:Getty Images

F東京VS浦和:試合ハイライト


試合開始から最初のチャンスは前半3分、F東京にコーナーキック。MF松木玖生のボールをDFエンリケ・トレヴィザンがヘディングシュートも、僅かクロスバー上に外れる。


浦和は前半14分に最初のチャンス。MF関根貴大がセンターでタメを作り、抜け出したFW興梠慎三へ。しかし興梠のシュートはポスト直撃でゴールまでには至らなかった。


前半20分、再びF東京。クリアボールを拾った松木が左サイドを抜けたMF俵積田晃太へ。松木がリターンパスを受けてそのままシュートも、浦和GK西川周作に阻まれる。


前半45分、今度は浦和。興梠からボール前中央左でボールを受けた関根がそのままシュートするも、GKヤクブ・スウォビィクのファインセーブでゴールならず。前半0‐0。


浦和レッズ MF関根貴大 写真:Getty Images

後半は、11分に最初のチャンスがF東京に。MF渡邊凌磨から右サイドのMF東慶悟へ。渡邊はそのまま長いランニングで浦和ディフェンスの裏をとり、東からのパスを受ける。個人技でDF大畑歩夢を抜き、ゴールへ迫るもここもGK西川に阻まれる。


一進一退の攻防が続くなかで、後半38分に浦和。MF小泉佳穂から興梠に代わって入ったFWホセ・カンテへ。ここでかみ合わずも、こぼれ球をDF荻原拓也がダイレクトシュート。揺らしたのはサイドネットで、惜しくも得点には至らなかった。


そのまま両者得点を奪うことができず、0‐0の引き分けで試合終了。両チームともに連勝が2でストップとなった。


では、浦和目線から引き分けとなった3つの要因をみていこう。


浦和レッズ DF荻原拓也 写真:Getty Images

要因1:枠内シュート数が少なかった


同試合の数字から見える浦和の引き分けの要因を挙げると、枠内シュート数が少なかった。もちろん枠内シュートが少なければ得点できないかといえば、決してそうではない。だが得点の可能性を上げるためには、枠内シュートの本数を増やすことは必須であると言えるだろう。


今第20節の枠内シュート数が3。第19節サガン鳥栖戦(2‐1で勝利)は6、第18節湘南ベルマーレ戦(4‐1で勝利)は10。得点が奪える時は枠内シュート数が多い傾向にあることがわかる。




浦和レッズ GK西川周作 写真:Getty Images

要因2:失点はしない


同試合のようにゴールを決めきれない状況が続くと、相手に一瞬の隙をつかれて失点するというのはよくあることだが、危ないシーンが3場面はあったにも関わらず、GK西川を中心とした守りで浦和は無失点に乗り切った。勝ち点1を取れたことをポジティブに捉え、これを引き分け要因の1つとして数えることもできるだろう。


今シーズンの浦和の特徴は、守備力の高さにある。第20節終了時の失点数は15で、最小失点数であるヴィッセル神戸の14とその差はわずか1。リーグ屈指の守備力といってよい。




浦和レッズ FW興梠慎三 写真:Getty Images

要因3:攻撃にかける人数が少ない


戦術的な面でいうと、攻撃時に人数をかける枚数が少ない傾向にあった浦和。前半14分の興梠、前半45分の関根、2つのチャンスシーンを見ても、F東京ディフェンス陣がプラス3人の状況となっていた。こうなると、F東京ディフェンス陣は攻撃ターゲットが絞りやすい。シュートを打つ人は難しいシュートを打たなくてはいけなくなる。


興梠や関根の個人技に加え、サイドに受け手を作れると、より浦和の攻撃は選択肢が増え相手にとって脅威となるだろう。安定した守備は手に入れた。得点も安定して獲れるようになれば、浦和にとって久々のタイトルも見えてくるはずである。

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