5代目バロンドーラーのルイス・スアレス氏が逝去、享年88歳…バルサ&インテルで活躍

2023年7月10日(月)1時40分 サッカーキング

ルイス・スアレス・ミラモンテス氏が逝去 [写真]=Getty Images

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 元スペイン代表MFルイス・スアレス・ミラモンテス氏が9日に逝去した。88歳だった。

 ガリシア地方のア・コルーニャで産声を上げたL・スアレス氏は、地元最大のクラブであるデポルティーボのカンテラ(育成組織)で成長を遂げ、トップチーム昇格を勝ち獲った。その後移籍したバルセロナでは、“ブラウグラナ”(スペイン語でアスルグラナ/紺とエンジ)のユニフォームを身に纏い中心選手として活躍。公式戦通算253試合の出場で141ゴールを挙げた。2度のラ・リーガ制覇など数々のタイトル獲得に貢献。個人としても1960年に5代目のバロンドールに輝いた。

 なお、アルゼンチン出身でコロンビアとスペインの国籍を持ち、レアル・マドリードを中心に活躍した故アルフレッド・ディ・ステファノ氏は2度のバロンドールを受賞しているものの、スペイン出身の代表選手という意味ではL・スアレス氏が初のバロンドーラーとなった。以降、エミリオ・ブトラゲーニョ氏、ラウール・ゴンサレス氏、フェルナンド・トーレス氏、シャビ・エルナンデス氏、アンドレス・イニエスタら投票で2位および3位に入るスペイン人選手はいたが、受賞を果たした選手は現れていない。

 バルセロナを離れた後は、当時の史上最高額でインテルに加入。初挑戦だったイタリアの地でもその実力を発揮した。インテルでは3度のセリエA優勝やチャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)制覇を実現。“グランデ・インテル”と称される黄金期のチームにおいて主力として存在感を放った。インテル退団後はサンプドリアでプレー。スペイン代表としても2度のFIFAワールドカップに出場し、通算32試合の出場で14ゴールを挙げている。1973年に現役を引退した。

 現役引退後は古巣のインテル、デポルティーボ、サンプドリアなどで監督を歴任。1998年から1991年まではスペイン代表を率いており、FIFAワールドカップイタリア1990でも指揮を執った。

 訃報を受け、バルセロナはクラブ公式Twitterを通して「ルイス・スアレス・ミラモンテスとの別れを寂しく思うとともに、哀悼の意を捧げます」とコメントを発表。インテルも在籍時の偉業を称えながら、レジェンドとの別れを惜しんだ。

「その才能によって何世代にもわたってインスピレーションを与えた完璧な選手。唯一無二の才能を持ち、最も偉大なインテルの選手でした。イタリア、ヨーロッパ、そして世界の頂点に立った“グランデ・インテル”の背番号10は、当時『何をすべきかわからなくなったら、スアレスにボールを渡せ』という言葉があったほど偉大な存在です。ご冥福をお祈りいたします」

サッカーキング

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