復帰するトヨタのコンウェイ、レーシングカーの運転は“未知数”。「まだあちこちに痛みがある」
2024年7月12日(金)9時5分 AUTOSPORT web

トヨタGAZOO Racingのマイク・コンウェイは、7月12日から走行が始まる第5戦サンパウロ6時間レースでWEC世界耐久選手権へと復帰するが、怪我からの回復に際して「未知」に直面していることを認めている。
コンウェイは6月上旬、自転車トレーニング中の事故により、右鎖骨と肋骨2本を骨折したため、第4戦ル・マン24時間レースを欠場せざるを得なかったが、今週末のブラジルラウンドより、7号車GR010ハイブリッドのコクピットへと戻る。
金曜日のサンパウロでの最初の練習走行に先立ち、この英国人ドライバーは、事故後まもなく右鎖骨の手術を受けたことをメディアに明かした。
「手術を受けてすぐに腕が使えるようになったので、とてもよかった」とコンウェイは語った。
「あとは、なんとかするだけだ。手術を受けなければならなかった。かなりひどい骨折だった。30時間以内に手術を受けた」
「この3週間はリハビリをしていたが、体調は良く、復帰する準備はできている。クルマに乗り込むこと自体がテストになるだろうけど、どうなるか見てみよう」
「骨がまだ治っていないので、まだあちこちに痛みがあるし、特定の運動は避けなければならない。重いものを持ち上げたり、肩越しに何かを持ち上げたりできない。あと数週間はそんな感じだ」
「多くの項目をチェックしたが、次は明日、クルマに乗ることだね。ちょっと未知数だ。大丈夫だとは思うが、もっと右コーナーのあるトラックに行けたらよかったのに」
「(左回りのサーキットなので)ここでは右腕により仕事量が必要だが、仕方がない」
コンウェイは事故以来レーシングカーのテストをしていないと付け加えた。つまり、金曜日のインテルラゴスでの最初のプラクティスは、5月中旬にスパで行われたテストでGR010ハイブリッドを運転して以来、初めての走行となる。
「スケジュールを考えると、実際にはテストしたくなかったんだ」と彼は説明した。
「あまりに早く何かに参戦して、(回復を)後退させたくなかった」
ル・マンを欠場したことは、コンウェイが今年のWECドライバーズタイトルを獲得する資格を失ったことを意味するが、40歳のコンウェイは、タイトル獲得を目指すチームメイトの小林可夢偉とニック・デ・フリースをサポートすることに集中すると述べている。
ル・マンでは代役として復帰したホセ・マリア・ロペスとともに、2位となった可夢偉とデ・フリースは、ランキングトップから17ポイント差でブラジルラウンドへと入る。
「結果を最大化にするために自分の役割を果たすだけだよ」とコンウェイは語った。
「IMSAでは、アクション・エクスプレスで耐久レース(における追加)ドライバーを務めた経験がある。もちろん奇妙な感じだけど、これが現実というものだ」
コンウェイは、2014年以来初めてル・マンを欠場せざるを得なかったわけだが、遠くからル・マンを観戦した経験も振り返った。
「レースに参加できず、ソファに座っているのはちょっと嫌だった」と彼は語った。
「早朝にセーフティカーが出るまで見て、寝て、朝6時頃に起きて観戦を続けた」
「それでも、何らかの形で関わりたいと思っていた。みんなと連絡を取り、何が起こっているかを確認し、テレビで何かを見て、自分が助けられるかどうか考えていた。そんな状況でも、関わっていたいものなんだ」
なお、トヨタのリザーブドライバーを務める宮田莉朋は今週末のレースには帯同しないと、同チームのテクニカルディレクターであるデビッド・フルーリーは認めている。コンウェイのドライブが難しい場合には、7号車は2名体制で走行を続けるため、宮田の参加は不要と判断されたとフルーリーは語った。
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