全日本F3第16戦:坪井がもてぎでハットトリック。F3-Nは2位のDRAGONが王座決定

2017年7月30日(日)18時24分 AUTOSPORT web

 全日本F3選手権は7月30日、ツインリンクもてぎで第16戦の決勝レースが行われ、ポールポジションスタートから逃げ切った坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が3連勝。高星明誠(B-MAX NDDP F3)は3戦連続の2位となった。F3-Nは平優弥(Green Brave with TCS)が連勝。2位に入ったDRAGON(B-Max Racing F306)が2017年のF3-Nチャンピオンを決めた。


 1ラウンド3レースで行われたもてぎでの第7ラウンドのラストレースとなった第16戦。7月29日に行われた第14戦の順位でグリッドが決まっていたが、ポールポジションスタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)は1コーナーで2番手スタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)に並びかけられるも、3コーナーに向けた位置取りで首位をキープする。


 序盤、坪井と高星は1秒差以内の戦いがずっと展開されていき、その後方では3番手につけた大津弘樹(TODA FIGHTEX)、そしてスタートでわずかにポジションを落とした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F314)の戦いが展開される。また、その後方では片山義章(OIRC F315)と阪口晴南(HFDP RACING F316)、そして第14戦でクラッシュを喫したアレックス・パロウ(THREEBOND)による5番手争いとなった。


 終盤に向けて高星は坪井との差をジワジワと詰めていくが、なかなか0.6秒の差を詰めることができず周回が重ねられていく。結局ニュータイヤを温存していた坪井が逃げ切りトップチェッカー。このもてぎ戦でハットトリックを決めてみせた。2位は高星となったが、ファステストラップの1ポイントも獲得している。


 3位は宮田をおさえきった大津で、今季6回目の表彰台に。4位は宮田、片山はこのもてぎラウンドで3戦連続の5位を獲得。6位は阪口で、パロウは7位とポイント獲得ならずとなった。

全日本F3第16戦のスタートシーン
大津弘樹(TODA FIGHTEX)
片山義章(OIRC F315)
全日本F3第16戦もてぎ 表彰台


 F3-Nは、スタートからリードを広げた平優弥(Green Brave with TCS)が逃げ切り、スポット参戦ながら2連勝を飾った。2位はDRAGON(B-Max Racing F306)、3位は平と同じくスポット参戦の藤井敬士(Planex スマカメ・F308)となった。


 今回、DRAGONは2位に入ったことで獲得ポイントを136に伸ばし、ランキング2位につけていた植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が6位1ポイントに終わったため、2017年のF3-Nチャンピオンを決めた。組田龍司チーム代表としてB-MAX Racing Teamを率いる一方で、ドライバーDRAGONとして2013年からF3-Nに挑戦を続けてきたが、昨年ののもてぎでの初勝利以降勝ち星を重ね続け、念願のチャンピオン獲得を果たしている。


「もてぎはあまり得意なサーキットではないのですが、昨年のスーパーフォーミュラでの関口雄飛をはじめ、B-MAX Racing Teamで走ってくれた子たちがここで勝っていますし、験の良いサーキットだと思います。この年齢でF3-Nというクラスに参戦でき、チャンピオンを獲得できたことは、歳をとっていても頑張れば達成できるんだと証明できたと思います」と50歳のDRAGONは語った。


「トロフィーを手にとって見ると、B-MAX Racing Teamの卒業生たちの名前がたくさん刻まれていて、感慨深いものがありました。まずは今年まだレースがあるので、それをしっかり戦いきってから喜びたいと思います」

平優弥(Green Brave with TCS)
F3-Nのチャンピオンを決めガッツポーズをみせるDRAGON
全日本F3第16戦もてぎ F3-N表彰台
チャンピオントロフィーを手にガッツポーズをみせるDRAGON


AUTOSPORT web

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