「ドイツGPは、メルセデス優位のF1に対する最高の答えを示した」とロス・ブラウンが批判に反論

2019年8月1日(木)20時45分 AUTOSPORT web

 F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、先週末に開催されたF1第11戦ドイツGPは、F1への“痛烈な”批判に対する反論を示したと語った。


 6月に行われた第8戦フランスGPでは、F1の現在の情勢とメルセデスの優位性に対してファンやメディアから厳しい批判の声が上がった。


 しかしその後の第9戦オーストリアGP、第10戦イギリスGP、そしてドイツGPの3レースにおいては、コース上でのアクションも多く、またメルセデスがオーストリアとドイツで優勝を逃したこともあり、批判を鎮めるのに大きな効果があったようだ。


 ブラウンは決勝レース後に、「ドイツGPは、1周目から最終ラップまで信じられないほどエキサイティングだった」とコメントを発表した。


「オーバーテイク、ミス、完璧とは言えない戦略、計り知れないほどの勇気、クラッシュ、表彰台の顔ぶれ。トップ10のドライバーだってそうだ。予選の後、誰も(トップ10に入るドライバーを)予想できなかっただろう」


「トップ10には8チームのドライバーがいた。この日は上位チームの2台、あるいは1台がつまづいたので、2台揃って入賞できたのはトロロッソ・ホンダとハースだけだった」


「断続的な雨がこの素晴らしいレースを作り上げたと言わなければならない。しかしながら、様々な理由があって直近の3レースがすべておもしろいものであったことも否定できない」


「今回のレースは、フランスGPの後にF1が受け取った残念な批判に対する可能な限りベストな形の回答だった。いくつかの批判は、驚くほどに辛辣なものだった」


 ブラウンは、全レースで観客を決勝レースに集中させることができているわけではないと認めた。だが彼は、頻繁に言われるレースが退屈だという主張に反対した。


「私はすべてが完璧だと言っているわけではない。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)の3位入賞を考えてみれば、トップ3チーム以外のドライバーが表彰台に上がったのは、2017年以降では今回がようやく3回目だった」


「しかしながら、ライバル勢よりも良い仕事をしてきたメルセデスが優勢な状況ではあるものの、2019年のレースの半分以上が退屈だとは決して言えないだろう」


「すべてのレースがこのレベルにあるわけではない。だがF1を世界で最も素晴らしいモータースポーツのシリーズにするには十分だ」


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