坂本勇人コンバートの時期はいつ?指揮官が球界OBに漏らした「判断基準」とは
2023年8月15日(火)11時42分 ココカラネクスト

最近は長打力も発揮している坂本(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人にまた一人頼れる戦力が復帰する。左ひざ蜂窩織炎(ほうかしきえん)のため、離脱していた丸佳浩が8月15日の中日戦からチームに合流予定。
また、先週末のDeNA3連戦を勝ち越しと盛り返してきたチームで気を吐いているのはベテラン・坂本勇人の存在にもある。
【動画】まだまだ力は健在だ、坂本が12日の試合で14号2ランを放った場面
12日の試合では終盤の8回にダメ押しの142ランを放ち、13日の試合でも「幻のホームラン」となる飛球を放つなど、ここにきて存在感を示している。
今季は開幕時の不振からシーズンに入っても、6月24日に右太腿裏肉離れで登録抹消となるなど、34歳シーズンを加齢と向き合いながら戦うシーズンともなっている。
一方で本人もこだわりを示す「巨人のショートストップ」の座をいつまで守り続けられるか。この点については球界内からも様々な考察の声が上がっている。
ヤクルトOBで2000本安打も達成、遊撃、三塁ポジションで過去10度のゴールデン・グラブを獲得と守備の名手でも知られる宮本慎也氏が野球系YouTubeチャンネル「野球いっかん」に出演。坂本の今後の起用について言及する場面があった。
14日に更新された動画内では巨人の現状について語った。その中では少し調子を落としている秋広優人に関して「実質1年目(のシーズン)でずっといいのは理想だけど」とした上で、「どれだけ早く(調子を)戻せるか」と不調の波をいかに短くできるかが鍵を握るとした。
また最近はサードを守るドラフト4位ルーキーの門脇誠に関しては「サードの守備はもちろんあると思うんですけど、彼に試合経験を積ませたいということがあると思うんですよ」とサードでスタメン起用を続けていることのチーム意図を語る場面もあった。
門脇に関しては右太もも裏肉離れで坂本が離脱中に遊撃ポジションを多く守り、「ポスト坂本」の最右翼としても注目を浴びる存在でもある。
実際に原辰徳監督と最近会話したという宮本氏は、指揮官が坂本コンバートに関して、どういう思いを抱いているのか。同話題に関して、原監督はこう語ったという。
「こちらがわから仕掛けることじゃない。本人が(ショートを)ギブアップとなったときに初めてショートというのは代わっていくんじゃないか、というニュアンスの話を(原監督が)されていた」と宮本氏。
坂本をめぐっては、近年は故障離脱も増えてきたことで肉体的負担軽減のためにもコンバートを勧める声は根強い。一方で球界を代表する遊撃手に成長したキャリアを尊重、あくまで本人の意思でコンバートが進んでいくのではないかという見通しを指揮官は語ったというのだ。
実際に坂本は今回の右太腿裏肉離れからの一軍復帰後は15試合で打率・365、4本塁打、10打点と高い数字を残し続けている。その成績からは、〝俺はまだまだやれる!〟とアピールの声を発し続けているともとれるだけに、今後も坂本コンバート問題は水面下で注目を集め続けそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]