生産終了したヤマハの人気モデル『SR400』が早くも復活。40周年記念モデルも登場
2018年9月14日(金)15時35分 AUTOSPORT web

ヤマハは9月14日、2017年に生産を終了した『SR400』を従来の個性はそのままに、二輪車の平成28年排出ガス規制に適合させ、11月22日より発売すると発表。発売40周年を記念した『SR400 40th Anniversary Edition』も数量限定500台で発売する。
『SR400』は、心地よい鼓動感のビッグシングルエンジンにシンプルかつ美しいスタイリング、キックスターター方式といったクラシックスタイルのバイクだ。独特な魅力を持つ個性が人気で、ファンも多い。平成28年の排出ガス規制により2017年に生産終了となったが、今回、新たな排出ガス規制に適合し復活した。








新たな排出ガス規制に適合した『SR400』の特徴は、優れた環境性能と燃費性を実現するO 2フィードバック制御の精度向上、蒸発ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターの採用、音響解析技術を駆使し、低音と歯切れの良さを向上させた新マフラーなどだ。従来モデルから続く、キックスターターやデコンプレバーは継続採用されている。
カラーリングは、ブラックとメッキの金属感を調和させたヤマハブラック(ブラック)と、リラックス&カジュアルな印象をアピールしたグレーイッシュブルーメタリック4(ブルー)の2色だ。
また2018年モデルには、1978年の発売から40周年を迎えたことを記念した『SR400 40th Anniversary Edition』も500台限定で登場。40周年記念モデルは、ベリーダークオレンジメタリック1(ブラウン)をベースに、職人の手作業によるサンバースト塗装を施したフューエルタンクや真鍮音叉エンブレム、サイドカバーの電鋳SRエンブレムなど、素材から塗装まで所有感を満たす装飾にこだわり、SRの歴史や世界観が凝縮されたモデルとなっているという。




価格は通常モデルが57万2,400円(税込)、40周年記念モデルは69万1,200円(税込)。11月22日から発売開始となる。
発表された『SR400』の主要緒元は以下の通り。
【SR400主要仕様諸元】
認定型式/原動機打刻型式 | 2BL-RH16J/H342E |
全長×全幅×全高 | 2,085mm×750mm×1,100mm |
シート高 | 790mm |
軸間距離 | 1,410mm |
最低地上高 | 130mm |
車両重量 | 175kg |
燃料消費率※1 | 国土交通省届出値定地燃費値※2 40.7km/L(60km/h) 2名乗車時 WMTCモード値(クラス)※3 29.7km/L(クラス2 サブクラス2-2) 1名乗車時 |
原動機種類 | 空冷・4ストローク・SOHC・2バルブ |
気筒数配列 | 単気筒 |
総排気量 | 399cm³ |
内径×行程 | 87.0mm×67.2mm |
圧縮比 | 8.5:1 |
最高出力 | 18kW(24PS)/6,500r/min |
最大トルク | 28N・m(2.9kgf・m)/3,000r/min |
始動方式 | キック式 |
潤滑方式 | ドライサンプ |
エンジンオイル容量 | 2.40L |
燃料タンク容量 | 12L(「無鉛レギュラーガソリン」指定) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) |
バッテリー容量/型式 | 12V,2.5Ah(10HR)/GT4B-5 |
1次減速比/2次減速比 | 2.566(77/30)/2.947(56/19) |
クラッチ形式 | 湿式,多板 |
変速装置/変速方式 | 常時噛合式5速/リターン式 |
変速比 | 1速/2.357 2速/1.555 3速/1.190 4速/0.916 5速/0.777 |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
キャスター/トレール | 27°40′/111mm |
タイヤサイズ(前/後) | 前:90/100-18M/C 54S 後:110/90-18M/C 61S (前後チューブタイプ) |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ 機械式リーディングトレーリングドラムブレーキ |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム |
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | ハロゲンバルブ/12V,60/55W×1 |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なる。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類される。