パロウがチップ・ガナッシ残留決定。マクラーレンはローゼンクヴィストを起用

2022年9月15日(木)3時16分 AUTOSPORT web

 NTTインディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングは、契約問題が拗れていたアレックス・パロウを2023年も起用することを14日に発表。パロウが移籍する予定だったアロウ・マクラーレンSPは、フェリックス・ローゼンクヴィストが引き続き参戦することとなった。


 ラグナセカで2022年の最終戦を終えたNTTインディカー・シリーズ。2023年のドライバーラインアップで大きな動きが14日に発表された。


 7月中旬、チップ・ガナッシはSNSでアレックス・パロウとの契約延長を発表。しかし、すぐさまパロウはこの契約を否定し、アロウ・マクラーレンSPとの契約を発表した。


 チップ・ガナッシ側はパロウの動きに納得がいかず、法的手続きを開始。パロウの2023年は不透明なかたちとなってしまった。


 最終戦ラグナセカをシーズン初勝利というかたちで終えたパロウ。レース後のインタビューでも2023年の参戦状況を聞かれていたが、多くを語らずにいた。

最終戦ラグナセカを勝利しランキング5位でシーズンを終えたパロウ


 しかし、14日午前中にこの状況が一気に動くこととなった。


 チップ・ガナッシ・レーシングは、アレックス・パロウを2023年も起用することを発表。一方、アロウ・マクラーレンSPもフェリックス・ローゼンクヴィストの起用をほぼ同時に発表した。


 パロウは自身のSNSで「チップ・ガナッシ・レーシングと合意に達したことを発表できることをうれしく思っている。来シーズンも10号車に戻ってくるよ。BIG2023が楽しみだ」


「チップ(ガナッシ)、マイク(ハル)、そしてチーム全体の協力に感謝している。このプロセスを通じて、チームと僕の個人的な目標の両方をサポートしてくれた」と投稿し、チップ・ガナッシでの3シーズン目への期待を語った。


 マクラーレンとの契約を発表していたが、インディカーに参戦するのか、それともフォーミュラEなのかカテゴリーは決定していなかったフェリックス・ローゼンクヴィスト。


 2023年は3台体制となるアロウ・マクラーレンSPでの3シーズン目を、パト・オワードと新たに加入するアレクサンダー・ロッシと共に送ることとなる。


「このニュース以上にオフシーズンをよく迎える方法はないね。このチームが大好きだし、過去2シーズンで知り合った素晴らしい人々と一緒に仕事を続けられることをうれしく思うよ」


「チームが持っているパイプラインのすべて、パトとの継続的な関係、アレクサンダー・ロッシの加入により、僕たちは2023年はとてもよくなる。最もエキサイティングなシーズンにあんるだろうね。3月が楽しみだ」とローゼンクヴィストはコメントしている。

ランキング8位でシーズンを終えたローゼンクヴィストと代表のザク・ブラウン


 また、パロウはマクラーレンでのF1テストを実施。


 チップ・ガナッシ・レーシングも「アレックス・パロウはインディカー2023年シーズンでチップ・ガナッシ・レーシングの10号車に残ります。この契約により、インディカーへのコミットメントとに直接矛盾しない限り、彼は別のレースシリーズでマシンをテストする機会が与えられます。いつものように、チームは2回目のシリーズチャンピオンを目指すアレックスをサポートします」と彼のF1参戦への夢を了承する声明を出している。

AUTOSPORT web

「マクラーレン」をもっと詳しく

「マクラーレン」のニュース

「マクラーレン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ