MLB通算703本塁打の大打者も「オオタニが怪我さえしてなければ」と吐露 アクーニャJr.と大谷翔平の比較論が話題に
2023年9月23日(土)17時0分 ココカラネクスト

ともに歴史的な活躍を見せた大谷(右)とアクーニャJr.(左)。そんな両雄の比較論が話題となっている。(C)Getty Images
25歳の超逸材が史上初の快挙をやってのけた。
現地時間9月22日に敵地で行われたナショナルズ戦にロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が「1番・右翼」で先発出場。初回の第1打席で、相手先発左腕のパトリック・コービンから今季40号ソロを放ち、史上初となる「シーズン40本塁打&60盗塁」の金字塔を打ち立てた。
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敵地のファンも拍手喝采だった。フルカウントからコービンが投じた内角に食い込む80.5マイル(約129.5キロ)のスライダーを一閃。打った瞬間に本人が確信めいて見送った打球は、瞬く間に飛距離を伸ばしてレフトスタンドに着弾した。
ダイヤモンドを一周しながら、胸を叩き、腕を横に広げて羽ばたく仕草を見せ、喜びを爆発させたアクーニャJr.。メジャーではホセ・カンセコ(1988年)、バリー・ボンズ(96年)、アレックス・ロドリゲス(98年)、アルフォンソ・ソリアーノ(2006年)に続く史上5人目の「40本塁打&40盗塁」の達成者ともなった。
今季のアクーニャJr.はまさに出色のパフォーマンスを見せてきた。152試合に出場して、打率.337、40本塁打、101打点、OPS1.012、68盗塁と軒並みハイアベレージを記録。ナショナル・リーグのMVPも確定的と見られている。
間違いなく球史に名を刻まれるアクーニャJr.。その凄まじいプレーは大いに称賛に値する。そんな25歳の活躍を目の当たりにしたMLBの公式番組での比較論が話題となった。
現地9月22日、MLB公式ネットワーク『MLB Network』の人気番組「MLB Tonight」は、「誰が今年で最も素晴らしい選手だったか」と銘打ち、アクーニャJr.とレギュラーシーズン途中に故障離脱を余儀なくされた大谷翔平(エンゼルス)の比較を展開。ゲストとして招かれた元エンゼルスで、MLB通算703本塁打の大打者アルバート・プーホルスは「オオタニが怪我さえしてなければ、この話は100%意味のないものだった」とし、持論を語った。
「彼(オオタニ)は誰にもできないことをやり遂げたんだ。もちろんアクーニャが毎日のように積み重ねてきたことも特別なことだ。でも、もしもオオタニが健康に9月の1か月をプレー出来ていれば、この議論は意味や答えは変わってくる。そうなっていたなら、(MVPは)間違いなくオオタニだ。現状では僕はアクーニャを推すけどね」
過去3度のMVPに輝いたレジェンドをして「間違いなくMVP」と言わしめる大谷。惜しくも怪我によって、完全欠場を余儀なくされたが、規格外だった今季に彼が残したインパクトはやはり特大だと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]