マクラーレンF1、FIA F3王者ボルトレートのドライバー育成プログラム加入を発表

2023年10月5日(木)20時58分 AUTOSPORT web

 マクラーレン・レーシングは10月5日、​​2023年FIA F3チャンピオンのガブリエル・ボルトレートがドライバー育成プログラムに加入したことを発表した。また、元F1ドライバーのルカ・バドエルの息子でイタリアF4に参戦するブランド・バドエルと1年間のオプション契約を結んだことも明らかにした。


 ブラジル出身の18歳、ボルトレートは2020年にイタリアF4でシングルシーターデビューを果たすと、2021年にフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパにステアップアップ。2022年に同選手権でシリーズ6位となると2023年はトライデントからFIA F3に参戦。勝利数は2勝にとどまるも、シーズンを通して手堅くシングルフィニッシュを重ねたこともあり、最終戦となった第10戦モンツァの予選終了時点でシリーズタイトルを決めていた。


 ボルトレートの加入したマクラーレンのドライバー育成プログラムは今年4月に、元F1ドライバーで5度のル・マン24時間レース優勝経験を持つエマニュエル・ピロが率いる新体制に刷新された。これまで育成プログラムとは無縁だったボルトレートは、インディカードライバーのパト・オワード、2024年にマクラーレンF1のリザーブドライバーとなることが発表されている平川亮らと、同じ育成プログラムに加入することとなった。


 育成プログラムを率いるエマニュエル・ピロは「ガブリエルをマクラーレン・ドライバー育成プログラムに迎えられることを嬉しく思う。私は彼のモータースポーツキャリアの初期からよく知っているし、彼はコース内外でスターになるために必要なものをすべて持っている。また、彼はマクラーレンのチーム文化にも非常によく合っている。ガブリエルと一緒に働き、彼のモータースポーツキャリアの成長を手助けできることを楽しみにしている」とコメント。


 また、ボルトレートは「マクラーレンのドライバー育成プログラムに参加できることをうれしく思う。この機会を与えてくれたマクラーレンとエマニュエルに感謝している。すでにチームとも会い、マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)を見学した。素晴らしいチームと一緒に成長を続けていくことを楽しみにしている」と語った。


 さらに、マクラーレン・レーシングは元F1ドライバーのルカ・バドエルの息子、ブランド・バドエルと1年間のオプション契約を結んだことも明らかにした。今季イタリアF4に参戦するバドエルは今後1年間、オプション契約ドライバーとしてチームによって評価される。評価終了の後フルタイムでの育成プログラム加入の可能性もあるとしている。

マクラーレンのドライバー育成プログラムを率いるエマニュエル・ピロとガブリエル・ボルトレート

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