阿部新体制への期待 来季は鬼門払拭できるか 求められるピースとは

2023年10月7日(土)11時30分 ココカラネクスト

阿部新監督の巻き返しに期待が高まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今季の巨人は3年連続でリーグVを逸して、2年連続でクライマックス・シリーズ進出に届かず。球団史上初の同一監督による2年連続Bクラスという惨状に見舞われてしまいました。

 球団史上最長の監督通算17年目となった原辰徳監督は退任することになり、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが昇格して、新たなチームの顔になります。6日に行われた監督交代会見では「83」の背番号も発表となり、球団とは3年契約を結びチーム再建を託されました。

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 一方、なぜここまで、今季の巨人は弱かったのか。敗因分析は必要でしょう。

 一般紙の野球担当記者はこう解説します。

「阪神と広島に負けすぎたんですよ。阪神には6勝18敗1分けで借金12。広島には8勝17敗で借金9。これでは上位進出なんて夢のまた夢です。甲子園とマツダスタジアムが『鬼門』と化してしまった。今シーズン、甲子園では3勝10敗、マツダスタジアムでは3勝9敗と、全く勝負になりませんでしたから」

 なぜこの2球場が「鬼門」と化したのでしょうか。前述の記者はコロナ禍が明け、『声出し応援』が復活したことも大きいと分析します。

「甲子園もマツダも自チームへの応援がとにかく熱狂的。選手たちは完全アウェーの中でも、平常心で戦わねばいけないわけです。そこで普段通りの実力を発揮するには高い技術力はもちろん、強い精神力が必要。今の巨人の若手には確かにいい選手が多いけど、相手の大声援をエネルギーに変えられるほどの『強い選手』がいなかった。それがこの惨敗となったと思いますね」(前述の記者)

 阿部新監督といえば二軍監督時代、ナインに、厳しい鍛錬を課したことでも知られています。

 この夏の甲子園大会では自主性を重んじる慶應高校が107年ぶりの全国制覇に輝いたように、時代の流れは「脱スパルタ」ですが、「阿部流」は果たして選手にどんな変化をもたらすのか。

 上位チームとは五分五分で、下位チームにしっかりと「カモ」を作る。そんな野球ができるのか。

「阿部流」に全国のG党から熱視線が注がれます。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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