メルセデスF1、鈴鹿5連覇もフェラーリを警戒。マイナーアップデートで勝利を目指す

2019年10月10日(木)16時31分 AUTOSPORT web

 2014年以降すべてのF1日本GPで優勝を飾ってきたメルセデスだが、チーム代表のトト・ウォルフは、例年以上に厳しい戦いになると分析する。それでも日本GPにおいて今季型マシン『W10』にいくつかの小規模なアップデートを施し、チームとして全力でレースに臨むと語った。


 2019年のF1シーズン前半は、メルセデスが開幕から8連勝してライバルたちを圧倒した。だがその後はレッドブルと、特にフェラーリの優勝が増えたことで、メルセデスの勝利は直近の8戦でわずか3勝にとどまっている。


 それでも前戦の第16戦ロシアGPではメルセデスの巧みなレース戦略に加え、トップを快走していたフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトラブルでリタイアする不運も重なり、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが2位に入り、シーズン8度目のワン・ツーフィニッシュを飾った。


 しかしウォルフとしては、フェラーリは引き続き侮れない存在であり、メルセデスが鈴鹿でふたたび優位に立つには完璧な戦いとパフォーマンスが求められると考えている。


「3戦続けて勝利から遠ざかった後にソチでワン・ツーフィニッシュできたことで、本当に素晴らしい気分になれた」と、ウォルフは今週末の日本GPに先立って語った。


「ロシアでは強力な戦いができた。自分たちのチャンスを最大限に活かし、ルイスとバルテリはふたりとも完璧な走りを見せた」


「44ポイントを稼ぎ、コンストラクターズとドライバーズの両選手権でライバルとのギャップを広げることができた。我々は残る(日本、メキシコ、アメリカ、ブラジル、アブダビの)5戦に強い意欲を持って全力で挑む」

2019年F1第17戦日本GP木曜 バルテリ・ボッタスのマシンを用意するメルセデスのメカニックたち

 サマーブレイク後は、各チームともにリソースの大半を徐々に2020年型マシンに振り替えるようになってきた。メルセデスも例外ではないが、それでも日本GPではW10に若干のアップグレードを施し、マシンを速くすることを目論んでいる。


「ソチで勝ったとはいえ、シーズン後半戦でフェラーリの方が我々よりも強力なスタートを切ったという事実は変わらない」とウォルフは認めた。


「我々は日本でマシンに小規模のアップグレードを施す。それによって正しい方向に一歩進めることを願っている」


「しかし、我々が勝利に挑める力をつけるには、マシンとタイヤの持つ力をすべて引き出す必要があることも理解している」


 2014年のハイブリッド時代到来以降、メルセデスは鈴鹿で負けたことがなく、ハミルトンは過去5年で4勝を挙げている。


「我々は鈴鹿では優れた実績を持っている。ハイブリッド時代に入ってからは日本GPをすべて勝ってきた。だがライバルたちの実力を考えれば、今年の戦いは厳しいものになると予想している」とウォルフは付け加えた。


「コースではかなりの接戦が展開されるだろう。我々はその戦いをとても楽しみにもしている。シーズン最後の5戦について、我々は明確な目標を持っている。そしてそれを確実に達成できるかどうかは、我々自身にかかっている」


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