【動画】ハースF1がマラネロに構えた新拠点を公開

2021年10月13日(水)7時30分 AUTOSPORT web

 ハースが2021年にイタリアで設けた新拠点の様子がチームの公式YouTubeで公開された。



 この新拠点があるのはフェラーリの本拠地であるマラネロ。フェラーリと技術提携を結ぶハースは、予算制限の導入によってフェラーリが抱えきれなくなった人材をこのオフィスに登用し、その関係性をより強固なものにしている。この動画でオフィスを紹介してくれるテクニカルディレクターのシモーネ・レスタも、そんな元フェラーリの人材だ。


 レスタによると、ここで主に行われているのは新型マシンの設計と空力開発。このふたつの部署でオフィス内部は大きく二分されているとのことだ。


 まずレスタが紹介してくれたのは、マシン設計のグループ。エンジニアのルカ・ディ・マリノが向かうモニターには、F1マシンらしきCADモデルが表示されている。よく見ると、このマシンが履いているのは2022年から導入される18インチのタイヤだ。レスタによれば、これは7月にシルバーストンで行われたテストで使用されたマシンのデータ。彼らはタイヤのデータを解析し、2022年型マシンの開発を進めているのだという。


 続いてレスタが見せてくれたのは風洞用のフロントウイングとディフューザー。どちらのパーツも細かく区分けされ、それぞれの領域で精緻な開発がされていることがわかる。空力エンジニアたちがこの一回り小さなスケールモデルで風洞実験を繰り返し、その結果を踏まえて構造エンジニアとデザイナーたちが実際のマシンのパーツを作り上げる。このオフィスではその一連の開発が行われているという。


 今シーズン低迷が続くハースにとって、大幅な車体規則変更が実施される来季は勝負の年。このオフィスはチームの躍進の鍵になりそうだ。

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