遠藤航、連動したプレッシングと対応力に手応え デュエルと攻撃の精度は成長課題に

2020年10月14日(水)6時50分 サッカーキング

オーリエに対してチェックに行く遠藤 [写真]=JFA

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 日本代表は13日に国際親善試合でコートジボワール代表と対戦。後半アディショナルタイムに途中出場の植田直通がセットプレーからヘディングシュートを決め、1−0で勝利を収めた。

 9日のカメルーン戦はハムストリングに違和感があったため、大事を取って出場しなかった遠藤航は、この日はボランチの位置で柴崎岳とともにフル出場した。

 コートジボワール戦前、ベンチから試合を見たカメルーン戦ではビルドアップやプレッシングなどで選手間の意識のズレを感じたことを明かしていた遠藤。この日は「立ち上がりから、うまくプレッシャーをかけられました。あまり下がり過ぎないことを意識して、僕と岳の2ボランチのところもできるだけ、相手のボランチを押し込められるように。(鈴木)武蔵と(伊東)純也、タケ(久保建英)のところもあまり下がり過ぎずに、3バックに対してしっかりプレスをかけられるように。サイドバックはスライドが大変だったと思いますけど、スライドのスピードや、長いボールを入れられた時の反応もよかったと思います。相手が形を変えた時にハマらない時間帯もありましたが、最終的にはうまく対応しながら、90分間しっかりプレッシャーをかけられたと思います」と、手応えを語る。

 コートジボワールは3バックでの立ち上がりだったが、「まず、チームとして中を切りながら外に(パスを)出させることを意識しました。それから、サイドを変えられた時、純也やタケが、少し外側から相手の3バックに対してプレスをかけていく形をとりました。そうすると相手のウィングバックがプレーできなくなり、バックパスを出す。そこへ武蔵がプレスをもう一回かけ、長いボールを蹴らせるところは結構意識していて。基本的には中を閉めながら、外から中にプレッシャーをかけに行くことも、守備の有効な手段として入れていきたいと個人的には思っています。うまく声をかけながら、判断はうまくやれたと思います」と、相手をハメるための連動した動きができたと振り返った。

 相手も前半の終盤から4バックへとシステムを変更。中央で空くことが多かった鎌田大地を見張らせ、バックラインでのパス選択肢を増やすことで日本のプレッシャーの回避を試みた。遠藤は、アジャストするまでの時間、押し込まれたところについて、「ポジティブに言えば、しっかり我慢して守れた」とし、自身の課題として苦しい時間帯の時にボランチとして落ち着かせるプレー、うまく時間を作ることができるかどうかを挙げつつ、「選手交代もありながら、うまく対応していけたと思います。最後まで後手、後手にならなかったことはよかった」と、相手の出方に対する対処にも満足感を示した。

 柴崎との連動については、「お互い、常にポジショニングを見ながらどっちが前に行くのか、逆にあえて横並びになって前を使わせるのか、などがいいフィーリングでできていたと思います。今日はチーム全体としてもボールをしっかり動かそうと立ち上がりから意識していたので、うまく動かしながらゲームを進められたと思います」、「(ゴールキーパーからのビルドアップでは)基本的に、相手のトップ下の選手に僕と岳で数的優位を作れるよう、若干横並びにしながらプレーして、相手ボランチが食いついてきたら、大地をどううまく使うのか。そこはお互い、ポジションを見ながらうまくやれた」と、こちらにも手応えがあったようだ。

 自身のストロングポイントであり、長年意識している「強く行く球際」「アプローチへの運動量」に対しては、「全体的には良かった」と語る一方、「(デュエルでの)勝率をいかに上げるかというところは、ずっとトライしている部分で。レベルが高くなった相手に対しても、その勝利数だったり、勝率を高くして、自分のところでは制することができるようにしていきたい。攻撃面でも、プレッシャーが速い中、しっかり後ろからビルドアップしてボールを動かす、自分が受けて前へつなぐ、その精度をとにかく上げていくだけです」と、課題としても継続して取り組むべきことに挙げている。

サッカーキング

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