巨人浅野にウソ発見器!ショウガになれ!デーブ大久保流ドラ1育成プランとは

2022年10月23日(日)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 待望感がヒシヒシと伝わってくるようだ。

 巨人がドラフト1位指名で、阪神と競合抽選の末に引き当てた高校通算68本塁打の浅野翔吾外野手(高松商)に対し、大久保博元打撃チーフコーチ(55)は独特の表現で歓迎した。

 「この前、ショウガをとりに畑に行った。やせてるのを抜いたって、商品にならない。そういう意味では、選手と一緒。あの子がショウガとして、タネを植えて、収穫して商品になるまで、どれだけ我慢できるか」。ファーム(2軍)で焦らずに成長を待ちたい、という例え話だった。

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 「デーブ」の愛称で知られる大久保コーチは今オフ、弱体化した巨人打線を再建すべく、現役引退の95年以来、28年ぶりに古巣復帰した。成功実績のあるアーリーワーク(早出練習)や1日ノルマ2000スイングを巨人秋季キャンプから取り入れる予定で、改革に着手している。

 過去に選手との暴力沙汰など逆境もあったが、指導者としては熱血で勉強熱心。斬新な発想が次々と出てくるアイデアマンで、引き出しが多い。1軍監督も務めた楽天時代に実施した「ウソ発見器」を用いたメンタルチェックを、巨人でも導入すると予告した。質問に対して、緊張や動揺によって血流が変化し、皮膚の電気抵抗が変わることを利用して、データを測定するものというものだ。

 大久保コーチは「自律神経を調べると、交感神経(起きている時/緊張している時)と副交感神経(寝ている時/リラックスしている時)のどちらが優位かで、ストレスがある方が強いか弱いか、緊張しやすいかどうか、などの関係性がわかる」と狙いを説明する。

 楽天時代の成功例として「10人に1人の割合で副交感神経優位の数値が出る天才型がいて、それが松井裕樹だった。医師に相談したら、1イニングの厳しい場面でも力を出せると言われた。医学的根拠があってストッパーにした」。当時、周囲の反対を押し切って松井裕を先発から抑えに配置転換し、才能を開花させた。

 データ測定は、チームの全選手を対象にする。当然、ルーキー浅野も入団後に、デーブ流の「洗礼」を受けることになる。ウソ発見器に、ショウガ育成術…。およそ常人では考えつかないような発想の数々で、期待のドラ1をじっくりと育てあげていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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