王貞治氏が分析! MLB本塁打王となった大谷翔平の“凄み”とは?「アメリカは日本で打つより難しい」

2023年10月28日(土)15時0分 ココカラネクスト

数多の日本人打者でも手にできなかったメジャーの本塁打王となった大谷。(C)Getty Images

 往年のレジェンドも、メジャーリーグの大舞台で躍動した大谷翔平に舌を巻いた。

 10月27日にテレビ朝日が放送した『タモリステーション 大谷翔平 祈る全快!がんばれ大谷!祝・ホームラン王SP』で、前日本代表監督の栗山英樹氏と対談した王貞治氏が、2023年のアメリカン・リーグ本塁打王に輝いた大谷翔平のバッティングを解説した。

【動画】大谷翔平が日本人初の本塁打王に!圧巻の全44ホームランを一気に見る

 今季の大谷は凄まじい打力で“野球の本場”をも震撼させた。投手として2年連続の2桁勝利(10勝)を挙げながら、打者としては44本塁打を記録。アーロン・ジャッジ(ヤンキース/37本)やアドリス・ガルシア(レンジャーズ/39本)らライバルを圧倒した。

 メジャーリーグでのプレーについて「アメリカでは初めて当たる投手が多いから、日本で打つよりも難しい」と語った王氏は、大谷の打撃には「彼がアメリカの選手やファンに“これはかなわない”と思われるほど、本塁打の中身がすごかった」と称賛した。

 現役時代に世界記録の通算868発を放った王氏は、“本塁打を打つ極意”として「バットを強く振れる身体」と「ボールの見極め」を指摘。「ストライクゾーンには気を遣いました。球審よりも自分のほうが正しいと思っていましたから」と、より確実にボールを捉えるためのポイントを語った。

「ボールからなるべく遠ざかる。遠ざかるとボールを長く見られる。長く見られればストライクかボールか分かりますし、芯に当たる確率も高くなります。いかに長くボールを長く見られる態勢を作るか」

 そして、大谷も「よくボールを見ていますよ」と指摘した“世界の王”は、こう続けた。

「写真を見ると必ず(スイング時に)手が先にいって、頭は残っています。頭が残るかどうかで、(バットとボールの)当たる場所が違うんですよね。これが一番大きいと思います。これが打撃の原点です。頭が残って、手が振れて、ヘッドが走る。だからあの飛距離が可能なんだと思います」

 さらに「インパクトがしっかりしている選手は、いい成績を出せると思います」と断言した王氏は、大谷のさらなる進化に期待を寄せた。

「今のスタイルをもっと突き詰めてやっていくタイプだと思います。今季が44本なら、次は50本にチャレンジしようというように、常に“挑む大谷翔平”であってほしいですね。常に挑んでいってほしいと思います」

 王氏からも絶賛された歴史的な快進撃。そんな大谷は興味深く見守っていきたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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