元フランス代表DFママドゥ・サコーがモンペリエを退団…監督と衝突し契約解除

2023年11月3日(金)19時2分 サッカーキング

モンペリエでプレーしていたママドゥ・サコー(撮影は22-23シーズン) [写真]=Icon Sport via Getty Images

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 モンペリエは2日、同クラブに所属していた元フランス代表DFママドゥ・サコーとの契約を双方合意の上で解除することを発表した。

 サコーに関しては、フランスメディア『レキップ』など複数のメディアによって、ミシェル・デル・ザカリアン監督との衝突が報じられていた。トレーニング内での判定をめぐって両者は口論になり、ザカリアン監督の言葉に腹を立てたサコーが手を出したと報じられている。

 一連の騒動を受けて、モンペリエは2日に声明を発表。「この10日間ほど、クラブはミシェル・デル・ザカリアン監督とママドゥ・サコーとの衝突をめぐってメディアを騒がせてきました。報道されていることに反して、ママドゥ・サコーに予防的な出場停止処分が下されたわけでありません。しかし、クラブ内で10日間検討した結果、我々は契約関係を解消することに誠意を持って合意しました。クラブはママドゥ・サコーがモンペリエに在籍していた期間の彼の貢献に感謝するとともに、彼と彼の家族の今後の幸せを祈ります」と記し、シーズン真っ只中のタイミングながらサコーの退団が決まったことを明かした。

 一方、サコー本人も自身の公式SNSを通して「敬意が払われなくなった場合、席を立つべき時を知らなければならない」とコメント。以下のように言葉を発し、クラブへの感謝の想いを綴った。

「先週、トレーニングセンターで起きた事件を受けて、自分に何の責任もないとは思いつつも、2023年11月2日の今日、モンペリエとの関係を終えることにした。僕はこの家族のようなサッカークラブで2年間を過ごし、チームメイト、そしてトレーニングセンターにいる若き“弟たち”とトップレベルの経験を分かち合う機会を得られた。彼らだけでなく、どんな時も変わらずサポートしてくれたメディカルスタッフ、そして私に常に声援をくれたファン・サポーターに感謝したい。また、僕のモンペリエでの冒険を支えてくれたスポーツ・ディレクターのブルーノ・コロッティにも感謝の言葉を伝える」

「最後に、ローラン・ニコラン会長にも感謝の意を表したい。彼は亡き父親と同じように、私が大切にしている価値観と原則を持ってこのクラブを運営している。我々は男として出会い、男として去ることなった。残りのシーズンを楽しもうじゃないか」

 サコーは1990年2月13日生まれの現在33歳。パリ・サンジェルマンのアカデミー出身で、2006−07シーズンにわずか17歳でトップチームデビューを飾ると、以降トップチームでは公式戦通算201試合のピッチに立った。2013年夏にリヴァプールへ完全移籍加入。ケガにも苦しめられながら、センターバックの定位置を掴み、3シーズンで公式戦通算80試合出場3ゴールを記録。2016−17シーズン開幕前のプレシーズンでの遅刻が原因で出場機会を失うと、その後は1度も公式戦に出場することなく、2017年1月にクリスタル・パレスへレンタル移籍した。完全移籍へ移行し、合計4シーズン半プレーした後、2021年夏にフリートランスファーでモンペリエへ加入。加入後1シーズン半ほどはDFリーダーに君臨していたものの、ザカリアン監督の就任後はベンチを温める機会が増えていた。今季ピッチに立ったのはリーグ・アン第7節のロリアン戦のみ。モンペリエでは公式戦通算49試合に出場した。

 また、PSG在籍時の2010年8月にはフランス代表に初招集され、同年11月に公式戦デビュー。FIFAワールドカップブラジル2014では主力として4試合にスタメン出場。フランス代表では通算29試合出場2ゴールを記録していた。


【投稿】退団を受けてサコーが声明

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