「みんな、間違っている!」大谷翔平の“MVP選外”に米識者が猛反論「アクーニャは“普通の野球”。オオタニは大理石」

2023年11月4日(土)17時0分 ココカラネクスト

選手会が選ぶMVPに選ばれたアクーニャJr.。しかし、彼の受賞によって大谷を推挙する声が噴出した。(C)Getty Images

 現地11月2日、メジャーリーグの選手会は、選手間投票による今季の年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を発表。レギュラーシーズンで史上初の「40本塁打&70盗塁」をやってのけたロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)がナショナル・リーグ最優秀野手とともにダブル受賞となった。

 打率(.337)やOPS(1.012)などの打撃スタッツを見ても妥当な受賞ではある。しかし、“あの男”の選外に異論が噴出した。「シーズン2桁勝利&40本塁打」という史上初の金字塔を打ち立てた大谷翔平(エンゼルス)だ。

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 アメリカン・リーグの最優秀野手に選ばれた大谷。ゆえに識者たちもメジャーリーグのMVPから漏れた結果に異議を唱えている。現地時間11月3日に公開となった米YouTubeチャンネル『Foul Territory』では、選手会の投票結果に対する議論が白熱。捕手としてメジャーリーグで11年のキャリアを築き、9球団を渡り歩いたエリック・クラッツ氏は、「みんな間違っている!」と熱弁を振るった。

「たしかにアクーニャは素晴らしいシーズンを過ごしたし、ナ・リーグのMVPなのは間違いない。だけど、オオタニは野球界全体でもエース級の投球を持っていて、打撃もアクーニャより低かったのは打点、盗塁、打率の3カテゴリーだけだ。バッティングだけならアクーニャの方が少し良いシーズンを過ごしたかもしれないが、オオタニは投げていたんだ」

 さらにクラッツ氏は、傑出した能力を長年発揮し続けているために、過小評価がされがちなNBAスターのレブロン・ジェームズ(レイカーズ)を引き合いに出し、「オオタニを選ばなかったことで、レブロン状態にした。今季のオオタニは、アクーニャに劣る選手だったのか?」と強調。あらためて大谷の偉才ぶりを評価すべきだったと訴えた。

 一連の意見に「私もオオタニに一票だ」と同調したのが、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者だ。この日にゲストとして招かれた球界の事情通は、「オオタニのシーズンが早く終わってしまい、最後の2か月は投球をしなかったから選ぶのは難しい」と前置きをしたうえで、二刀流戦士を推挙する理由を続けている。

「アクーニャは本当に素晴らしかった。それは誰もが認めるところだ。でも、彼がやっているのは、いわゆる“普通の野球”だ。1ポジションだけをやっている。一方でオオタニは二刀流の大理石なんだ。アクーニャの功績を否定するつもりは全くないが、シーズン最初の4か月間でオオタニに関して話すときは、この世のものとは思えないと表現してきた。あんな怪我をしたからってそれをなしにすることはできない」

 アクーニャJr.のやってのけた「40本塁打&70盗塁」も異次元ではある。それでもなお、大谷を推す声が根強いのは、二刀流がいかに「野球の本場」で評価されているのかを十分に物語っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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