最後の最後まで圧巻すぎた今期MVP! 醍醐大、優勝決定弾は奇跡のテンパイ復活からの劇的ロン ダンディな実力者が試合直後に熱い男泣き/麻雀・Mリーグ

2025年5月17日(土)9時39分 ABEMA TIMES

 必死に戦った男の涙は、かくも美しい。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月16日の第2試合はセガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)がトップを飾り、チーム初の優勝を掴み取った。最終局は一度諦めたテンパイが奇跡的に復活、直後にロン牌を仕留める劇的決着。今期、Mリーグを席捲したMVP男が、最後の最後まで主役だった。

【映像】醍醐、奇跡の優勝決定弾 そして男泣き

 第1試合では浅井堂岐(協会)が痛恨の箱ラス。暫定2位で最終戦を迎えることとなった。シンプルな優勝条件はトップを取り、54.5差で追う暫定首位のU-NEXT Piratesを3位以下に沈めること。相手が2着の場合は14,600点差以上を付ける必要がある。こうした条件戦を前提に始まった今期のMリーグ最終戦は起家からTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、醍醐、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)の並びで始まった。

 醍醐は東場、2回のアガリを決めるも、園田に東3局、同4局と連続のアガリを許し2着で南入。その後も園田、さらにはライバル仲林にも満貫のアガリを許し、南3局の親番は2万3400点持ちの3着目で迎えた。ここで醍醐には赤2枚のチャンス手が入った。8巡目にテンパイすると、大きく振りかぶってリーチ。待ちは3・6筒だ。仲林も仕掛けてテンパイしており、優勝を懸けためくり合いとなった。ここでは仲林が6筒を掴み、醍醐がロン。リーチ・赤2の7700点は、仲林を3着に落とす値千金の反撃弾となった。さらに南3局、醍醐は5・8索待ちのリーチ・タンヤオで畳みかける。イーシャンテンとなっていた仲林から一発で8索が切られ、リーチ・一発・タンヤオ・一盃口の1万2000点(+300点)が成就。優勝に向けて大きすぎる一撃が決まった。

 最終局となった南4局3本場。醍醐は逃げ切れば優勝。園田は2700点のツモか3900点のロン。ラス親の仲林はまず連荘が至上命題。ここでは醍醐の奇跡的な生命力が勝負を決めた。醍醐がまず南を暗刻にしてカン7筒のテンパイ、アガれば優勝だ。これに対して親の仲林が乾坤一擲のリーチ。このリーチ棒で条件が緩和された園田も追っかけリーチだ。醍醐が引いたのは超危険牌の七万。歯を食いしばり、雀頭の東を切って迂回策とした。その直後、その七万が重なりまさかの復活。そして同巡、園田が力なくツモ切った7筒で、南・ドラの2600点(+900点)をアガり、セガサミーフェニックスの初優勝が決定した。試合後の醍醐は対局スタジオに駆け付けた仲間と抱擁、男泣きに泣いた。

 閉幕式では「近藤監督が退任するということで、チームにいる間にどうしても優勝したかった。最後にギリギリというか、大丈夫かというところまで行きましたが、優勝できて本当にうれしいです」とコメントした。

 試合の最終盤、醍醐が重ねた七万は、近藤が現役時代に“神の左手”で引いた、今でも語り草となっている大逆転勝利のラッキー牌。新生チームが掴んだ悲願のVは、現選手と歴代選手、総勢8名が積み重ねた努力と情熱の結晶だ。

【第2試合結果】

1着 セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)4万8900点/+68.9
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万2400点/+12.4
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)1万100点/▲29.9
4着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)8600点/▲51.4

【5月16日終了時点での成績】

1位 セガサミーフェニックス +354.4(16/16)
2位 U-NEXT Pirates +288.6(16/16)
3位 赤坂ドリブンズ +282.9(16/16)
4位 TEAM雷電 ▲3.5(16/16)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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