謎のスーパーフォーミュラマシンが鈴鹿を疾走。そのエンジンは......なんと市販車のタイプR!?

2024年11月7日(木)11時7分 AUTOSPORT web

 早朝の鈴鹿サーキットに謎のフォーミュラマシンが走行を行った。事前にでスーパーフォーミュラのマシンらしいという情報を入手していたが、実際、11月7日の鈴鹿には、真っ黒なカーボン地のスーパーフォーミュラサイズのマシンが走行を重ねた。エンジンサウンドは現行のスーパーフォーミュラとは若干異なっているようにも感じる。いろいろ調べていくうちに、このマシンに搭載しているのはなんと、ホンダの市販エンジンであることが判明した。


 鈴鹿の早朝、HRCの占有走行として1時間、貸し切られて走行したマシンは、よく見ると外観は現行のひとつ前、スーパーフォーミュラSF19であることがわかった。

HRC/ホンダ、無限のスタッフがテストを担当した。


 トヨタ、ホンダがそれぞれ1台づつテストで走行させているスーパーフォーミュラの開発車両、通称“赤寅”“白寅”とも違い、このカーボン地のSF19にはスポンサーロゴやチームロゴはいっさい貼られていない。唯一、ノーズ先端にダラーラのロゴが視認できるのみで、その風貌は極秘感、そして開発テスト感が満載。

早朝のテストのため、他のピットは閉まったまま。鈴鹿を占有してテストが行われた。


 ピットの周りにはHRC/ホンダ、無限のウエアを着たスタッフの姿が見られ、暖気の時点では通常のスーパーフォーミュラのエンジン音とはあまり変わらず、走行時のエキゾストノートも、レーシングカーが走っているサウンドとほとんど変わらない。


 アウトイン、そして計測1〜2周のショートランを繰り返し、最後は連続で3周走行、計測できる周回数はわずか18周程度だったが、ピット内には笑顔が見られ、ドライバーはホンダのスーパーフォーミュラ開発車両『白寅』を担当している塚越広大が担当していた。


 走行後、関係者に話を聞くと、実はこのマシンはレーシングエンジン搭載ではなく、市販車のホンダ・シビックTYPE Rに搭載されているK20Cエンジンをチューニングしたエンジンを搭載していたことが明らかになった。


 市販ベースのエンジンを、国内トップカテゴリーのスーパーフォーミュラの車体に搭載して走行を繰り返したこの謎のテスト、果たして、その目的と今後の展開はいかに⎯⎯続報を待たれよ。

暖気の音、走行時のエンジン音はレーシングエンジンと遜色がなかった


ショートランを繰り返して計測18週を走行

スーパーフォーミュラ HRC開発車両テストを担当した塚越広大

大きなトラブルもなく、順調に1時間の走行が行われた

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