F1 Topic:フリー走行でブリスターに悩まされたフェラーリとメルセデス。決勝のカギを握るタイヤ選択

2018年11月11日(日)1時9分 AUTOSPORT web

 F1第20戦ブラジルGP初日のフリー走行で、セバスチャン・ベッテルのマシンが走行後にネジが外れていたことが判明するという信じられないミスをチームが犯していたフェラーリ。幸いネジが外れていたことが重大なトラブルにつながることはなかったが、メルセデスとコンストラクターズ選手権を争っているトップチームにあるまじき失態だった。


 しかし、ブラジルGP初日のフェラーリは、もうひとつ別の問題にも悩まされていた。それはリヤタイヤのブリスターだ。ロングランを終えてピットインしたベッテルのタイヤは中央に大きなブリスターが発生。取り外したタイヤをガレージ横の倉庫に移動させたフェラーリのメカニックは、ピレリのエンジニアを呼んで、ブリスターをチェックしていた。

ベッテルのタイヤに大きなブリスター

ピレリのエンジニアを呼んで、ブリスターをチェック


 セッションを終えたベッテルも、「ネジがばずれたの問題よりも、タイヤのほうが心配だ。バランスを改善する余地がある」と語っていた。


 ただし、この日ブリスターを発生させていたのは、フェラーリだけではない。メルセデスもボッタスのタイヤに小さなブリスターを発生させており、元ミシュランのエンジニアで、現在メルセデスでチーフ車両ダイナミシストを務めているロイック・セラが、入念にタイヤをチェックしていた。

タイヤのブリスターをチェックするメルセデス


 フェラーリとメルセデスにもいくつかのチームがブリスターに悩まされていた金曜日のブラジルGP。セッション後、ピレリのマリオ・イゾラ(ヘッド・オブ・カーレーシング)は次のように語った。


「午前中はまだ路面がグリーンだったため、ラップタイムもそれほど速くなく、タイヤに対する負荷が少なかったが、昨年より約1秒ラップタイムが速くなった午後のフリー走行では、何台かのマシンにパフォーマンスに影響しない程度のブリスターが発生していた。日曜日に1ストップを成功させるためには、タイヤのマネージメントが鍵となるだろう」


 もし1ストップを余裕を持たせた形で成功させるためには、スタート時に最も軟らかいスーパーソフトタイヤではなく、ソフトタイヤを履きたい。そのためには、予選Q2ではスーパーソフトではなく、ソフトを装着してトップ10内に入るタイムを記録したい。


 果たして、スーパーソフトにブリスターを発生させていたメルセデスとフェラーリは、Q2でソフトを選択してくるのか。メルセデス585点、フェラーリ530点と、その差55点で迎えたブラジルGP。レースを終えた段階で、フェラーリがその差を13点縮めて42点差以内にできなければ、メルセデスのコンストラクターズ選手権5連覇が決定する。


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